Twinkleな彼は、【完】


「ちょっと!酷い!今必死に励ましの言葉考えてたのに!」


「あはは、でもありがとう。超元気出た!」



こういうツンデレなところも同じなんだよね。


兄妹似過ぎでしょ!



「とにかく!!綺咲にはつよーい味方がたくさんいるんだよ?」


「うん!」


寒さのせいか鼻を真っ赤に染めて、無邪気に笑う綺咲。


「綺咲」


ハスキーな声が背後から聞こえて、振り向くと樹の姿。



「はなはまた風邪ひくつもりか?」


そう言って、車の中にあったブランケットとマフラーを渡してくれる。


「へへ、ありがとう」



「ごめんね、お兄ちゃん。忙しいのに」



「いーよ。無事でよかった。」



責めるわけでも、問い詰めるわけでもなく、ぽんぽんと綺咲の頭を撫でる樹。



言葉は少ないけど、十分伝えてる愛情。


兄妹の絆って素晴らしいよね



すぐ綺咲がいたことはみんなに連絡して、車に乗って家に帰る途中。
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