軽率に恋 シリーズ2
『変わんない。美味しい…』
「俺もちょうだい」
そう言って私の手からジュースを取ると、私が口をつけたストローに何の躊躇もなく口をつけて飲み始めた蓮斗。
いやいや、間接キスなんだけど。
思春期の男の子なんだから、気にしなよ。
『何で私の飲むの』
「俺が買ってきたから、俺のだろ」
『そういうことじゃなくて。蓮斗の分は?』
「そんなの、ないよ。あこのために買ってきたんだから」
『自分の分も買ってきなよ…』
「良いじゃん。お前のもらえたら、それでよかったし。それよりさ、飯行かない?さっき誘おうとしてたんだけど」