軽率に恋 シリーズ2
「…もしかして、あこ?ここで何してんの」
『いや。それはこっちのセリフでしょ』
補習教室に入ってきたのは、同じクラスで幼馴染の蓮斗。
赤点を取るようなやつじゃないと思っていたのに、清々しい顔をして教室に入ってきたから、入る部屋を間違えたのかと思った。
でも今日、この学校で使われている教室はここだけと聞いている。
『蓮斗が補習なんて』
「俺が賢いと思ってた?そんなわけないだろ」
『いや。堂々と言うことじゃないから。てか他にももっと席あるでしょ?暑いから隣座らないで』
「どこ座っても暑いのは一緒だって」