軽率に恋 シリーズ2
蓮斗と補習なら、嫌じゃないかもしれない。
私しかいない広い教室で、わざわざ隣に座ってくるのも、本当は嫌じゃない。
むしろ嬉しい。私の拒否を断って隣に座り続けてくれたことに、内心ガッツポーズをした。
でも蓮斗はクラスのムードメーカーで、女子の人気度も高い。
私はただの幼馴染で、周りの女子には確実に負ける。
蓮斗の隣を独り占めできるなんて、もうできないかもしれないほど、蓮斗には常に人が集っているから、堪能しておかないと。
「ほーい、授業するぞ」
補習の先生は、野球部の顧問。