軽率に恋 シリーズ2


教室に一人なのを良いことに、机の上に仰向けに寝転がった。



空いている窓からは、少し蒸し暑く生ぬるい風が入ってくる。





扇風機がかかっていても額に汗が滲んで、首には髪の毛が引っ付いて気持ち悪い。






蓮斗はいつ戻ってくるかな。


机の横のフックに足を引っ掛けて遊んでいると、誰かの笑い声が聞こえた。





「見えてるけど。それわざと?」



勢いよく飛び起きると、蓮斗が教室の扉にもたれかかってニヤけていた。


やばい。スカートの中を見られた。

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