軽率に恋 シリーズ2
『見ないでよ、変態』
「見せてたのは、どこの誰だよ」
〝俺の好きな色だった〟
と、いやらしい表情で私が座る机の椅子に腰掛ける蓮斗。
『蓮斗の好みとか変な趣味に興味ないから』
「年頃の男の子って言ってよ。それに、俺以外のやつの方がもっとやばいから」
『え、やばいって何…。そんなやつらの餌食になんてならないからね!』
「大丈夫大丈夫。餌食なんかには、させないから」
餌食にはさせない。