【コミカライズ連載中】➕SS 雲隠れ王女は冷酷皇太子の腕の中〜あなたに溺愛されても困ります!
「あ……あの、ちなみに皇太子セルヴィウス様は、今、どちらにいらっしゃるのですか?!」
「はぁ? セルヴィウス様って、あなた……この皇城にいながら今更何を言ってるの。信じられないわ……それとも何かの冗談?」
「アーニャさん、お願いです、教えてください……! セルヴィウス様は、今どちらに……っ」
「身罷られましたわ。三年も前に、弟君とご一緒に」
「そんな、どうして……。ならば、現皇太子殿下は……」
「こっ、これ以上……わたくしの口から申し上げられる事はありませんわ。そうだ、猫のエサ! 厨房でもらって来なくちゃ」
現皇太子、という文言を聞いてからアーニャは急に慌て出し、マリアの足元から書類を奪うように拾い上げた。
そのまま足早に歩き、振り返りもせずに部屋を出て行ってしまう。
「身罷られた……ですって……? それも、三年前、に」
「はぁ? セルヴィウス様って、あなた……この皇城にいながら今更何を言ってるの。信じられないわ……それとも何かの冗談?」
「アーニャさん、お願いです、教えてください……! セルヴィウス様は、今どちらに……っ」
「身罷られましたわ。三年も前に、弟君とご一緒に」
「そんな、どうして……。ならば、現皇太子殿下は……」
「こっ、これ以上……わたくしの口から申し上げられる事はありませんわ。そうだ、猫のエサ! 厨房でもらって来なくちゃ」
現皇太子、という文言を聞いてからアーニャは急に慌て出し、マリアの足元から書類を奪うように拾い上げた。
そのまま足早に歩き、振り返りもせずに部屋を出て行ってしまう。
「身罷られた……ですって……? それも、三年前、に」