【コミカライズ連載中】➕SS 雲隠れ王女は冷酷皇太子の腕の中〜あなたに溺愛されても困ります!
「またまた、何言ってんのこの人ら……。殿下までそれを言っちゃ、一途なマリアちゃんが可哀想じゃないですか!」
「マリアをこれからも大事にしたいと思ってる。だからこそ、マリアの立ち位置を模索しているところだ」
「あの娘の爵位留保の件か……ならば諦めた方がいい。第一、調べようがないだろう?」
「マリア本人に直接聞いてみたんだ。返事はまだだが」
「マジですか!」
「マリアに爵位などの身分が継承されれば正式なお茶役だと認められ、煩い重鎮どもを黙らせられる。皆の前でマリアを堂々と連れて歩けるようになる」
「連れて歩きたいんだね…………皆んなの前で………ああいや、独り言ですよ? はい」
《フェルナンドが卓を拳で叩き、卓上に置かれたものが衝撃でがちゃりと音を立てる。》
「いつまでそんな戯言を続けるつもりだ、ジルベルト! 皇太子としての自覚はあるのか。婚約の話、ガルヴァリエ公爵からの正式な返答が届いたのだぞ?!」
「マリアをこれからも大事にしたいと思ってる。だからこそ、マリアの立ち位置を模索しているところだ」
「あの娘の爵位留保の件か……ならば諦めた方がいい。第一、調べようがないだろう?」
「マリア本人に直接聞いてみたんだ。返事はまだだが」
「マジですか!」
「マリアに爵位などの身分が継承されれば正式なお茶役だと認められ、煩い重鎮どもを黙らせられる。皆の前でマリアを堂々と連れて歩けるようになる」
「連れて歩きたいんだね…………皆んなの前で………ああいや、独り言ですよ? はい」
《フェルナンドが卓を拳で叩き、卓上に置かれたものが衝撃でがちゃりと音を立てる。》
「いつまでそんな戯言を続けるつもりだ、ジルベルト! 皇太子としての自覚はあるのか。婚約の話、ガルヴァリエ公爵からの正式な返答が届いたのだぞ?!」