【コミカライズ連載中】➕SS 雲隠れ王女は冷酷皇太子の腕の中〜あなたに溺愛されても困ります!
朝食を運んで来たアーニャから一通の封筒を受け取ったのは、三日ぶりにジルベルトに会えたあの夜から数日経った昨日のことだった(ジルベルトとはまた会えない夜が続いている)。
上質な紙であつらえた白い封筒には金色の縁取りがあり、裏面は蜂鳥の紋様の入った朱赤のロウ留めがしてある。
おそるおそる開いてみれば、丁寧な美しい文字で簡単な文言と日時と場所が綴られていた。
『差出人は……ナターリア・ドゥ・ラ・アルフォンス様……』
貴族であることは間違いなさそうだが、もちろんマリアが聞いたこともない名だ。
『にゃー』
(なんの手紙にゃ?)
『ジル……。私、後宮の午後のお茶会に、ご招待いただいたみたい』
上質な紙であつらえた白い封筒には金色の縁取りがあり、裏面は蜂鳥の紋様の入った朱赤のロウ留めがしてある。
おそるおそる開いてみれば、丁寧な美しい文字で簡単な文言と日時と場所が綴られていた。
『差出人は……ナターリア・ドゥ・ラ・アルフォンス様……』
貴族であることは間違いなさそうだが、もちろんマリアが聞いたこともない名だ。
『にゃー』
(なんの手紙にゃ?)
『ジル……。私、後宮の午後のお茶会に、ご招待いただいたみたい』