【コミカライズ連載中】➕SS 雲隠れ王女は冷酷皇太子の腕の中〜あなたに溺愛されても困ります!
「マリア。あなたを心から尊敬する一人の女性として、皇太子殿下の寵姫であるあなたに宣戦布告をいたします。わたくしはジルベルト皇太子殿下の婚約者、ミラルダ・フォン・ガルヴァリエです」
「ちょ、ミラルダ……! マリアちゃんに宣戦布告って、なに言い出すんだ?!」
慌てるフェリクスに構わず、ミラルダはマリアに耳打ちをする——
「あなたの本気が見たいの、マリア。優しさだけでは帝国皇太子の隣には立てない。ジルベルト殿下への愛を貫くのならば、その強い意思を見せて。わたくしから、強かに殿下を奪って……!」
そしてジルベルトの前に立ち、一度すっくと皇太子の顔を見上げる。
優雅すぎるほどの完璧な淑女の礼を披露すれば、ミラルダの登場に気付いた周囲がざわめきはじめた。
「おい見ろ、ガルヴァリエ公爵令嬢だ……!」
「皇太子との正式な婚約の噂は本当だったのか……?!」
「ちょ、ミラルダ……! マリアちゃんに宣戦布告って、なに言い出すんだ?!」
慌てるフェリクスに構わず、ミラルダはマリアに耳打ちをする——
「あなたの本気が見たいの、マリア。優しさだけでは帝国皇太子の隣には立てない。ジルベルト殿下への愛を貫くのならば、その強い意思を見せて。わたくしから、強かに殿下を奪って……!」
そしてジルベルトの前に立ち、一度すっくと皇太子の顔を見上げる。
優雅すぎるほどの完璧な淑女の礼を披露すれば、ミラルダの登場に気付いた周囲がざわめきはじめた。
「おい見ろ、ガルヴァリエ公爵令嬢だ……!」
「皇太子との正式な婚約の噂は本当だったのか……?!」