【コミカライズ連載中】➕SS 雲隠れ王女は冷酷皇太子の腕の中〜あなたに溺愛されても困ります!
 夢の中でも、ジルベルトはとても綺麗で。
 湯浴みのあとの濡れ髪や、はだけたシャツから覗く鎖骨は見慣れているはずなのに……寝ぼけながらもウットリ見入ってしまう。

 まぶたをとろんとさせていると、長い指先がすっと伸びて額にかかる髪を梳かれた。

 ——ふれられている感覚まであるなんて、やたらリアルな夢だこと。

「このままずっと眺めていたいところだが、起き上がって何か着ないと。膚着一枚では風邪を引いてしまうよ?」


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