空に咲く花を見上げる、その相手は君以外ありえないから
告白、聞いちゃった。
それも律くんの。
そして朱璃への。
いつかそうなる事は分かってた。
だけど、聞きたくなかったな。
告白の返事なんなのかななんて、もう分かりきってるから。
涙が零れ落ちないうちに帰ろう。
こんなとこで泣いたらきっと朱璃たちにもばれちゃうし、他の人の楽しい気分まで台無しにしてしまいそうだ。
そう思い立ち、来た道を戻るため花火を見に集まる人々を逆流することにした。