空に咲く花を見上げる、その相手は君以外ありえないから

告白、聞いちゃった。

それも律くんの。

そして朱璃への。


いつかそうなる事は分かってた。

だけど、聞きたくなかったな。


告白の返事なんなのかななんて、もう分かりきってるから。


涙が零れ落ちないうちに帰ろう。

こんなとこで泣いたらきっと朱璃たちにもばれちゃうし、他の人の楽しい気分まで台無しにしてしまいそうだ。


そう思い立ち、来た道を戻るため花火を見に集まる人々を逆流することにした。

< 13 / 27 >

この作品をシェア

pagetop