空に咲く花を見上げる、その相手は君以外ありえないから
ヒュルルルードーン

さっきよりも大きな花火が上がる音がした。


運悪く花火に背を向けていて実物を見ることは出来なかった。


でも、彼の瞳に映る花火が言葉に出来ないくらいきれいでそれに見惚れてしまう。


「あっ、見逃した〜!絶対今の花火すごいやつじゃん!」


何か喋っていないと変なことを口走りそうで、慌てて適当な話題をふった。


それを見て何故か律が優しい表情で笑い出す。


「ん〜?なんか笑うとこあった?」

ほんとに分かんない。

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