空に咲く花を見上げる、その相手は君以外ありえないから
「え〜? 絶対聞き間違いじゃないんだけどなぁ。」
うーんと数秒考え込んで朱璃はぱっと顔を上げた。
その顔にはにやっという効果音がつきそうな笑みが浮かんでいた。
「律〜? 話は変わりますが、先程私に言ったこともちろん覚えていますよね?」
「は? なんで急に敬語? つーかなんの事?」
意味わかんねー。
俺がツッコむと、もうこのキャラに飽きたのかいつもの調子で話を続けた。
「忘れたとは言わせないよー?さっきのおっきい花火打ち上がった時さ、律なんか言ってたでしょ。」