空に咲く花を見上げる、その相手は君以外ありえないから

返事、聞かせて。俺が言うと朱璃は赤い顔のまま

「わ、私、も…好き。律のことが好き。」

ふわり

そう彼女が笑うから俺の頬まで赤くなってしまった。


「律、真っ赤じゃん。」

「朱璃が先に赤くなったんだろ。」

「それもそっか。」

あははと笑う。

つられて俺も笑った。


「花火、きれいだね。」

俺が朱璃の隣に並ぶと独り言のようにそう言った。


「だな。」

俺は呟きにそう返した。

< 6 / 27 >

この作品をシェア

pagetop