空に咲く花を見上げる、その相手は君以外ありえないから
そういえば朱璃、律くんとお祭り行くって言ってたなぁ。

私も誘われたけど

「2人で行ってきなよ。私、用事あるの。」

そう言って断った。

だから今ここにいるのも朱璃に知られたら少し気まずい。


「ねぇみてた!? 今の花火やばかった!」

テンション高い朱璃の声が響いている。

誰かに話しかけてるみたいだから多分近くに律くんもいるんだろうな。


ちらっともう一度朱璃の声がする方へ顔を向けた。

案の定、くるりと後ろへ振り向く朱璃と律くんの姿がみえた。

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