花婿が差し替えられました
アリスは会合のあった部屋から出ると、入り口にいた騎士に今から伺うとゾフィーへの伝言を頼んだ。
いくら姉妹のように仲の良い相手に会いに行くのであっても、勝手に王宮の中を歩き回るわけにはいかない。
だから、ゾフィーはいつも迎えを寄越してくれるのだ。
伝言を頼まれた騎士は近くにいた違う騎士に声をかけ、その騎士によって、案内役の騎士が現れた。
彼らも勝手に持ち場を離れるわけにいかないため、案内役を探してきたのだろう。
しばらく案内役の騎士の後をついて歩いていたアリスだが、ふとおかしなことに気づいた。
向かっている方向が、王太子宮とは違うのだ。
「もし、騎士様。方向が違うように思うのですが…」
「いえ、合っております。こちらが近道なので」
「…そうなのですか…?」
アリスの記憶だと、今向かっているのは王太子妃宮とは反対の方向だと思われる。
だが、王太子妃がわざわざ迎えに寄越してくれた騎士が言うならそうなのだろう。
いくら姉妹のように仲の良い相手に会いに行くのであっても、勝手に王宮の中を歩き回るわけにはいかない。
だから、ゾフィーはいつも迎えを寄越してくれるのだ。
伝言を頼まれた騎士は近くにいた違う騎士に声をかけ、その騎士によって、案内役の騎士が現れた。
彼らも勝手に持ち場を離れるわけにいかないため、案内役を探してきたのだろう。
しばらく案内役の騎士の後をついて歩いていたアリスだが、ふとおかしなことに気づいた。
向かっている方向が、王太子宮とは違うのだ。
「もし、騎士様。方向が違うように思うのですが…」
「いえ、合っております。こちらが近道なので」
「…そうなのですか…?」
アリスの記憶だと、今向かっているのは王太子妃宮とは反対の方向だと思われる。
だが、王太子妃がわざわざ迎えに寄越してくれた騎士が言うならそうなのだろう。