花婿が差し替えられました
休みを取った朝、クロードは夜が明ける前に厩舎に姿を現した。
アリスは明日サンフォース領を出て王都に向かうと聞いたから、馬で駆ければ昼過ぎには領地に着き、一晩一緒に過ごせるだろう。
もちろんおかしな意味はなく、彼女の生まれた家を見て、彼女が守る領地を見て、ゆっくり語り合えたらと思う。
そして翌日は領地から王都へ向かうアリスを、少し見送るくらいのことは出来るだろう。
クロードは久しぶりにアリスに会えると浮かれていた。
ウキウキする気持ちを抑えられないのだ。
それで、否応なく自覚した。
やはり自分は彼女が好きなのだと。
会えない時間で想いは募るばかりで、何をしていても彼女のことを思い出してしまう。
この気持ちをアリスに伝えよう。
そうクロードは思った。
離縁前提の結婚ではあるが、二人で考えれば…、そう、もし彼女も自分と同じ気持ちならば、離縁を回避することも出来るかもしれない。
アリスは明日サンフォース領を出て王都に向かうと聞いたから、馬で駆ければ昼過ぎには領地に着き、一晩一緒に過ごせるだろう。
もちろんおかしな意味はなく、彼女の生まれた家を見て、彼女が守る領地を見て、ゆっくり語り合えたらと思う。
そして翌日は領地から王都へ向かうアリスを、少し見送るくらいのことは出来るだろう。
クロードは久しぶりにアリスに会えると浮かれていた。
ウキウキする気持ちを抑えられないのだ。
それで、否応なく自覚した。
やはり自分は彼女が好きなのだと。
会えない時間で想いは募るばかりで、何をしていても彼女のことを思い出してしまう。
この気持ちをアリスに伝えよう。
そうクロードは思った。
離縁前提の結婚ではあるが、二人で考えれば…、そう、もし彼女も自分と同じ気持ちならば、離縁を回避することも出来るかもしれない。