人生模様

決意

眠れず朝を向かえた。目をはらしながら台所にむかうと冷たい視線の母親の姿。

「おはよう…」


「あんた別れたのか?くだらね〜男と!だいたい、お前がくだらないから」


何も言い返せなかった…。唇を噛み締め、手を握り、我慢する事しかできなかった…


殺意がわいた。


さっさと用意を済ませ、逃げる様に家を出た。


達也のもとに行きたかった優しく抱きしめて欲しかった…


涙がこぼれた…。恥ずかしいから、空を見上げた。
すいこまれそうだった…


この空の色は一生わすれないよ…


そんな時、達也から電話が鳴った。まるで近くで私を見ていてくれてかの様に…

「もしもし」慌てて出た。

「昨日はごめんな…。考えたんだけど、やっぱり行ってやりたい!母親に会いたい!」


「うん…」


「舞…。一緒に行くか?」

「え?…」


「無理だよな…。家とか、学校あるしな」


「行く!全て捨てる!だから…連れてって」


達也の為に全てを捨てる。それが愛だ!と自分に言い聞かせた…


でも…本当は逃げたかっただけだったのかもしれない
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