人生模様

決行の日

達也との逃避行は、さんざん友達に止められた!だけど私の意思は変わらなかった。余計、意地になってた

とうとう、その日がやってきた。


何か、さっちしたかの様に今日は朝から、めずらしく母は優しかった…


少し、気持ちが揺れた…
ダメダメ!と振り払い、今まで、母に、さんざん言われた暴言を思い出した。


そして、カバンひとつだけ持ち、何くわぬ顔で家をでた。


「みさの家に行く」と嘘をつき…


待ち合わせの場所に行くといつも時間にルーズな達也の姿があった。


「こないと思った…」


「来るに決まってるでしょバカだね」


「本当にいいのか?」


「うん!」強くうなずいた

「じゃ…行こうか」


そう言うと、達也は私の手を、ぎゅっと握りしめた。

いつもは、さっさと一人で歩く人なのに…


達也の中にも、固い決心があったのだろう。


そして駅に向かった!名古屋までは、新幹線で2時間ぐらい!


名古屋に着くまでの道中、二人は無言だった…


それぞれに、思う事があった…
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