人生模様

裏切り

二人は地元に戻った。


たった一日だったけど
すごく長い旅の様だった


「ね〜?これからどうする?ホテルで休む?」


「とりあえず…。つれの家に行く。舞いも一緒に来ていいよ。」


「え〜!舞…二人でゆっくり休みたいよ。これからの事も話したいしさ」


だるそうに「じゃ、俺だけ行く!舞も、つれの所にでも行けば」


「なにそれ!舞は達也の為に家出したんだよ!それに帰ったら、まじめにするって言ったよね」


「うざいんだよ!なにかって言うと、俺の為!ばっか言いやがって!とにかく、お前とは離れたい」


「なにそれ…」


泣きまくる私を、うざそうに見て、溜め息をつき、達也は去って行った…。


一人になった私は…。ぬけがらの様だった…


「もしもし…。みさ…」


「舞!あんたどこにいんの?みんな心配してるよ!舞の親から何度も電話あったんだよ!」


「ごめん…」


「舞!とりあえず家に来なよ!ねぇ!」


「今までありがとう…」


「は〜?なにそれ?迎えに行くから、どこ?」


「…」


「聞いてんの?舞!」


みさの叫びにも近い声を聞きながら、少しあっかい気持になった。


ほんと、ありがとう。と心でつぶやき、電話を切った

死のう…。


もうそれしか、頭に浮かばなかった。


死ねば、この暗闇からも解放され、光に満ちた天国が待ってくれてる。きっと
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