人生模様

復讐の音

一晩中、達也への憎しみをつのらせた…。


あんなに大事にしてた、写真は破り捨て、もらった指輪も投げ捨てた…。


電源が切れてる、達也の電話にも、朝がくるまで、かけ続けた…。


自分でもとめられなかった


洗面所で鏡を見たら、自分の顔が悪魔に見えた…。


恋愛って恐ろしいもの…一つ間違えれば、天使が悪魔に変わる…。


まさに、舞が悪魔に変わった瞬間だった…。


案の定…。達也から電話が鳴った。


「もしもし…。舞…。あのさ…」口ごもる達也…


「気にしてないよ!舞こそごめんね!舞と喧嘩して、やけになってたんでしょ?」


「舞…。ごめん…。でも、舞なら分かってくれると思った!もう二度と、あいつと会わないから」


「ほんと!約束ね!」


「絶対に約束するよ!今日学校迎えに行くから」


「待ってるよ!じゃあね」

優しい言葉で話しながら、顔は悪魔だった…。


心のには復讐の音が鳴り響いてた…。
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