人生模様

光の手

強くならなきゃ!と自分に毎日、言い聞かせてた…


何度も気持ちが折れそうになった…。


そんな時は、達也の言葉を思い出した…。


そんな時、聖子を迎えに来てた、優斗君と偶然会った


「舞ちゃん!久しぶりだね」


「ほんと久しぶり!聖子待ってるの?」


「うん。あのさ、達也から聞いたよ。別れた事とか」

「そうなんだ…達也に嫌われちゃってね。」


「それは違うよ!あいつは今でも、舞ちゃんの事、想ってるよ」


「うそだ〜!だって、なおと付き合ってるんでしょ?」


「あ〜。あの子ね。付き合ってるってゆうか、お互い遊びなんじゃない!達也の方は完全に遊びだよ」


「そうなんだ…」


「達也、言ってたよ。舞は俺には、もったいない!いい男みつけて幸せになって欲しいって!」


「わけわかんない!舞は、達也に幸せにして欲しかったのに…」


「そうだよね。あいつ不器用だから。それに、あいつ初めて本気になって、どうしていいか分からなかったんじゃないかな?」


「本気…?男って難しいんだね」


「繊細な生き物だからね」

「アハハ。どこが繊細よ」

「やっと笑ったね。達也の事、うらまないでやって」


「ありがとね。今は、もう恨んでないよ!出会えて良かった…。」


「そっか〜。よかったよ」

「あっ!聖子きたよ。じゃあね!ありがと」


「じゃあね。」


達也の気持ちを初めて知った気がした…。


私は今まで、達也の気持ちを考えた事があったかな?

いつも自分の気持ちを押し付けてた気がする…


達也の為と言いながら、全部、自分の為だったんだね

本当の強さに気付けた気がした。


本当の強さって


自分より相手を思いやれるもの。
相手の失敗も許せるものなんだよね。きっと…。
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