その恋、まぜるなキケン



「んっ……」


真紘はソファで目を覚ました。


凝り固まってしまった首を捻りながらスマホを確認する。


旭から特に連絡はなく、彼が帰って来た形跡もない。


きっとどこかで夜を明かしてそのまま仕事をしているのだろう。


幸い今日は休みだった。


1日かけてゆっくり家事をして、旭が帰って来てくれるのを待とうとテレビをつけた。


そして真紘は衝撃的なニュースを目にする。


『今朝方、SNSに突然投稿されたこの内容に波紋が広がっています』


アナウンサーが原稿を読み上げると画面にはその投稿が映された。


真紘も自分のアカウントで直接確認すると、その投稿は凄いスピードで拡散されている。


ツーツーツー


旭に電話をかけても、聞こえてくるのはツーツー音だけ。


きっと今頃、この投稿をした人物を追っているのだろう。


——どうか、これで全てに決着がつきますように。


不安になるほど真っ暗な窓の外の空を祈るように見つめた。
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