その恋、まぜるなキケン
*
2人の婚姻の儀は異様な雰囲気の中、淡々と進んでいった。
「それではここで、お2人には夫婦の盃を交わしていただきます」
儀式を進めている組長の補佐役の言葉で、空気が一気に張り詰めた。
いよいよタイムリミットが迫っている。
酒を酌み交わしてしまえば、もう真紘は正式に杉本の人間になってしまう。
——間に合わなかったか
こうなった以上、最後は強行策しかないと旭が立ちあがろうとした時だった。
2人の婚姻の儀は異様な雰囲気の中、淡々と進んでいった。
「それではここで、お2人には夫婦の盃を交わしていただきます」
儀式を進めている組長の補佐役の言葉で、空気が一気に張り詰めた。
いよいよタイムリミットが迫っている。
酒を酌み交わしてしまえば、もう真紘は正式に杉本の人間になってしまう。
——間に合わなかったか
こうなった以上、最後は強行策しかないと旭が立ちあがろうとした時だった。