その恋、まぜるなキケン
家に帰ってから真紘は早速メッセージアプリを開き、さっき本人に登録してもらった電話番号を検索して友達登録した。
『家着いたよ!』
真紘の送ったメッセージにはすぐに既読がつき、『良かった』という言葉と共に見覚えのあるスタンプが送られてきた。
これは真紘たちが高校生の頃、ブサカワイイと話題になって人気だった〝オヤジうさぎ〟というキャラクターのスタンプだ。
その名の通り、顔も仕草や発言も、全てがオヤジくさいうさぎなのだ。
旭が当時こればかり使っていたのをよく覚えている。
「懐かしいなぁ、このコ。令和になっても使ってるのはきっと旭くらいだよ」
トーク画面に向かって呟きながら、真紘は汎用性のありそうなオヤジうさぎのスタンプを選んで購入していた。
恐らく旭にしか送ることはなさそうだ。
婚約者がいる身でありながら、元カレの連絡先を聞いたなんて非常識だろうか……?
でも、こうして再会してしまったら、彼の消息について知らなかった昨日までの自分にはもう戻れない。
彼が危ない世界にいるのだと知ったら尚更だ。別に元カレだからというわけではない。
会えなくてもいい。
ただ彼の無事が確認できればそれでいいのだ……。
『家着いたよ!』
真紘の送ったメッセージにはすぐに既読がつき、『良かった』という言葉と共に見覚えのあるスタンプが送られてきた。
これは真紘たちが高校生の頃、ブサカワイイと話題になって人気だった〝オヤジうさぎ〟というキャラクターのスタンプだ。
その名の通り、顔も仕草や発言も、全てがオヤジくさいうさぎなのだ。
旭が当時こればかり使っていたのをよく覚えている。
「懐かしいなぁ、このコ。令和になっても使ってるのはきっと旭くらいだよ」
トーク画面に向かって呟きながら、真紘は汎用性のありそうなオヤジうさぎのスタンプを選んで購入していた。
恐らく旭にしか送ることはなさそうだ。
婚約者がいる身でありながら、元カレの連絡先を聞いたなんて非常識だろうか……?
でも、こうして再会してしまったら、彼の消息について知らなかった昨日までの自分にはもう戻れない。
彼が危ない世界にいるのだと知ったら尚更だ。別に元カレだからというわけではない。
会えなくてもいい。
ただ彼の無事が確認できればそれでいいのだ……。