呪われた本
太一はずっと真顔で俺の顔を見ていた



太一がいきなり



わぁ~~~~




俺も驚く


太一はこけてしまった




(な、 なんだよいきなり驚かすなよ)



と 俺は太一が転んでいたのでそっと手を伸ばす




太一
(… う、 後ろ後ろ…)



うん?



俺はそのまま 後ろを振り向く


するとそこに立っていたのは あの白い人が立っていた
追いかけて来たのだ


もぅすぐ目の前に立っている


傘をさして

俺は顔を見た


やっぱりニヤニヤしていた
目は充血して肌は白で唇は紫いろだった




いかにも
もぅ死んでいるような顔だった




二人は言葉が出ない
その前に動けなかった




そして白い人の口が開く



「オマエタチダナワタシヲヨンダノハモゥオボエタカラネホントウノキョウフハコレカラダヨ」


と言って真っ暗の中へ去っていった




俺はヤバイと思った


太一は震えていた
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