4K幼馴染は溺愛がすぎる
「俺ね、すずの笑顔が好きなんだ。顔をくしゃくしゃにして、心の底から楽しそうに笑うから。その笑顔をずっと守りたいって思うようになった。まぁでも、実際はすずの事好きすぎて中高はすずの事好きそうな奴にはずっと牽制する様なことばかりしてたから守れてたとは言えないかもしれないけど。」
クスッと笑いながら思いがけない事実を話す夕に鈴音は驚く。
「え!だから私ずっと男の子から1歩引かれた感じだったの?!?もー!!!」
すると、夕はクスクスと笑いながら
「うん、そうだよ」
と悪気もなさそうに答える。
「振ってきたのはそっちなのに、、」
少しムスッとしながら鈴音がそう答えると
「だってあの時、周りに流されてすずは付き合うの了承してくれたけどそのあと俺のこと男としては見てくれてなかったでしょ。それが分かったから、なんか悔しくて、俺もガキだったし。」
そう言われると確かにそうで、夕をあの時も傷つけていたのか、と何も言い返せなくなる。
「でもさ、それでもいいやーって思ってた。すずの近くにはいれるし。大学に入って彼氏が出来て、本当は死ぬほど妬いてたけど幸せそうに笑うすず見れるならって自分押さえ込んでた。でもすず、男見る目ないから毎回すごく心配だったけど。」
扉の向こうから、じとっとした顔で見られているのがよく分かる声色でそう言われ、乾いた笑いしか返せない。
「ハハハ⋯」
「そんであの日、俺に結婚しようってすずが言ってきて、絶対酔って適当に言ってるだけなのは分かってたけど、嬉しくて。もう我慢出来なくてさ。それからはすずの知ってる通り。でもその後話あるって言われてさ、ちょっと期待してたんだ。すずが俺の事を見る目が変わってきてた気がして。でも、店に行ったら元カレといてそいつは俺を牽制してくるしすずは抱き寄せられてるしで頭真っ白だよ。ほんと。」
ははっと笑いながらそう言う夕。
「ごめん、、、」
「いや、俺も悪いから。話聞こうとしなかったんだから。あの元彼さ、すずの選んだ割にはまともな奴だったじゃん?だから、すずはあいつとより戻したいんだって思った時、前みたいに自分を押し込めたら良いだけって分かってたんだけど、どうしても出来なくて。すずが笑ってられるなら、なんて綺麗事で、本当は俺がすずを笑顔にしてあげたいってどうしても思っちゃって。それで連絡返せなかったんだ。連絡取ると絶対会いに行っちゃうから。」
「でも、すずが会いに来てくれてすごく嬉しかった、ありがとう。好きだよ、すず。どうしようもないくらい。」
夕の声が、本当に優しくて、その言葉が嬉しくて嬉しくて、気がついたら涙が止まらなくなっていた。すると夕は1呼吸置いて、少し落ち着いたような真剣な声で
「身体のこと、すずが俺に言ってもいいって思うまで待つから。ゆっくりでいいから。」
どんな時も鈴音の事を1番に考えてくれる夕。
真っ直ぐに気持ちを伝えてくれた夕。
その全てが愛しくて、大切で。
鈴音も同じ気持ちだと伝えたいのに、涙で上手く喋れない。
「ところで俺、そろそろそっち行ってもいい?そろそろ抱きしめたいんだけど。」
そう言うと、鈴音の返事も聞かずにガチャっと入ってくる夕。
「え、ちょっと!!」
今のこのぐちゃぐちゃな顔を見られたくなくて、必死に顔を隠す。
クスッと笑いながら思いがけない事実を話す夕に鈴音は驚く。
「え!だから私ずっと男の子から1歩引かれた感じだったの?!?もー!!!」
すると、夕はクスクスと笑いながら
「うん、そうだよ」
と悪気もなさそうに答える。
「振ってきたのはそっちなのに、、」
少しムスッとしながら鈴音がそう答えると
「だってあの時、周りに流されてすずは付き合うの了承してくれたけどそのあと俺のこと男としては見てくれてなかったでしょ。それが分かったから、なんか悔しくて、俺もガキだったし。」
そう言われると確かにそうで、夕をあの時も傷つけていたのか、と何も言い返せなくなる。
「でもさ、それでもいいやーって思ってた。すずの近くにはいれるし。大学に入って彼氏が出来て、本当は死ぬほど妬いてたけど幸せそうに笑うすず見れるならって自分押さえ込んでた。でもすず、男見る目ないから毎回すごく心配だったけど。」
扉の向こうから、じとっとした顔で見られているのがよく分かる声色でそう言われ、乾いた笑いしか返せない。
「ハハハ⋯」
「そんであの日、俺に結婚しようってすずが言ってきて、絶対酔って適当に言ってるだけなのは分かってたけど、嬉しくて。もう我慢出来なくてさ。それからはすずの知ってる通り。でもその後話あるって言われてさ、ちょっと期待してたんだ。すずが俺の事を見る目が変わってきてた気がして。でも、店に行ったら元カレといてそいつは俺を牽制してくるしすずは抱き寄せられてるしで頭真っ白だよ。ほんと。」
ははっと笑いながらそう言う夕。
「ごめん、、、」
「いや、俺も悪いから。話聞こうとしなかったんだから。あの元彼さ、すずの選んだ割にはまともな奴だったじゃん?だから、すずはあいつとより戻したいんだって思った時、前みたいに自分を押し込めたら良いだけって分かってたんだけど、どうしても出来なくて。すずが笑ってられるなら、なんて綺麗事で、本当は俺がすずを笑顔にしてあげたいってどうしても思っちゃって。それで連絡返せなかったんだ。連絡取ると絶対会いに行っちゃうから。」
「でも、すずが会いに来てくれてすごく嬉しかった、ありがとう。好きだよ、すず。どうしようもないくらい。」
夕の声が、本当に優しくて、その言葉が嬉しくて嬉しくて、気がついたら涙が止まらなくなっていた。すると夕は1呼吸置いて、少し落ち着いたような真剣な声で
「身体のこと、すずが俺に言ってもいいって思うまで待つから。ゆっくりでいいから。」
どんな時も鈴音の事を1番に考えてくれる夕。
真っ直ぐに気持ちを伝えてくれた夕。
その全てが愛しくて、大切で。
鈴音も同じ気持ちだと伝えたいのに、涙で上手く喋れない。
「ところで俺、そろそろそっち行ってもいい?そろそろ抱きしめたいんだけど。」
そう言うと、鈴音の返事も聞かずにガチャっと入ってくる夕。
「え、ちょっと!!」
今のこのぐちゃぐちゃな顔を見られたくなくて、必死に顔を隠す。