4K幼馴染は溺愛がすぎる

超田舎で育った鈴音にはそれはまぁ、たくさんの幼馴染がいる。
幼稚園から小学6年まで1クラスでずーっと一緒。
実際は15人だったが、田舎にありがちな非行に走ったり転校したりで
なんやかんやで今でも仲良くしているのは沙奈をはじめとする8人。

みんな田舎はこりごりだと、都心に出てきて各々の仕事を頑張っている。
県外に行ってしまった、佳子や杏奈とも帰省する度に会うことがお決まり。
市内に残った5人は定期的に呑みに行ったり、遊んだり。
最近は仕事が忙しくて会えていなかったので、久々に会えることが嬉しくて急いで支度をする。

よっしゃ!今日は飲むぞ〜!
さっきまで飲んでいたお酒は何処へやら、支度を済ませて待ち合わせのお店へと急ぐ。

「あゆちん!おまたせ〜!」

「やっほ〜すず!ってあんたもうすでに呑んできてるでしょ。」

「へへ〜バレた?先店入ってよ〜。」

あゆちんは幼馴染の中で一番に結婚して、もうすでに二児のママ。

「今日はチビたち大丈夫なの〜?」

「そう!今日は旦那の実家に3人で泊まりに行かせたから朝まで行ける」

キメ顔でそう言うあゆちんにテンションが上がり抱きつき

「さいっっこうじゃん!!呑みあかそ〜!」

あゆちんキッズの写真を見せてもらいながら先に初めていると、後からわらわらと見知った顔がやってくる。

「げ、お前らもう呑んでんのかよ。」

「相変わらずねぇ。」

「ん。」

「おっそいよ〜沙奈にあっくん、夕に限ってはあっくんに叩き起こされてイヤイヤ来ましたって顔してて笑う。」

みんなが揃い、改めて乾杯をする。

((((((かんぱーい‼︎‼︎!)))))

やいのやいのと、みんながそれぞれ自分の話を始めて近況報告が始まる。
毎回、5人もいると話をする人と聞く人が分かれることはなく声がでかい人の話が優先されるので
30分もしないうちにみんな喉の調子が悪くなる。

仕事の話や家庭での話、何度しても飽きない昔話をして笑い、楽し時間を過ごす。
そして、話題は毎度恒例の恋バナへと変わっていく。
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