4K幼馴染は溺愛がすぎる
「沙奈は最近彼氏とどうなの〜??」
そう聞くと沙奈は少し顔を赤く染めて嬉しそうに左手をみんなの前に出す。
「今日はこれを報告に来ました。」
「「「「え!?!?」」」」
「私、青柳沙奈、青柳卒業します。」
「はぁ!?!?まじかよ!」
その場にいたみんなが目を大きく見開いて驚きが隠せずにいる。
先ほどまで、携帯ゲームをして話に興味なさそうにしていた夕までも、
携帯を落として、沙奈を見て固まっている。
「えぇぇぇ!!おめでとうすぎるんだけど!!!プロポーズは!?なんて?」
恋バナ大好きのあゆちんが目をキラキラさせて質問攻めを始めている。
「よくありがちな、海辺で、、、♡」
幸せそうに笑いながら教えてくれる沙奈を見ると、こちらまで幸せな気持ちになる。
あゆちんの時もをそうだったけど、小さい頃からずっと一緒で川や公園で泥だらけになって遊んでいた友達が
誰かと家庭を持つと言うのは、もちろん心の底から嬉しいけど、それよりも感慨深く、何だか寂しい気持ちになる。
みんなで祝福の乾杯を再びした後、あっくんがはっとしたように
「なぁ、鈴音、やばいぞ。もう半数以上が結婚や彼氏持ちだぞ。どうする俺ら。」
そう、ここにいる沙奈やあゆちんだけでなく、県外にいる佳子も既婚者で、杏奈にも最近年下の彼氏ができたと報告があった。
「言わないであっくん。しかも、あっくんは分かる。でも女でいないの私だけ。そんでこんなにも活動している私になぜできない。」
「おい!俺はわかるってなんだよ!!それに、夕だって彼女いないのになんでスルーなんだよ!!?」
すると、再び携帯ゲームをしていた夕がめんどくさそうな、嫌そうな顔をして
「いや、俺別にそう言うのいらないし。。。」
と言うと、あっくんがあーだこーだと夕にいちゃもんをつけて説教と言う名の八つ当たりをしている。