4K幼馴染は溺愛がすぎる
夕方に集まったのに、終電近くまでみんなで呑んで騒いで、ずーーーーっと鈴音と夕に質問攻めが行われた。
「いつ好きって気づいた?」
「どこが好きなの?」
「2人でいる時のすずはどんな感じ?」
「逆に夕は?」
全て赤裸々に話すこと以外許されず、鈴音は終始顔を真っ赤にしているものの、夕は涼しい顔をしていつもと同じ調子で答えていく。
いや、いつもよりも少しテンションが上がって嬉しそうなのが伝わり、夕が楽しいならいいかなと鈴音も最後の方は気にせず楽しむ事にした。
呑み会の終盤、皆べろべろになってきて、あっくんは1人決まった相手が居ないことに泣き出し、沙奈やあゆちんも学生時代の鈴音達はどーだったあーだったと永遠に同じ話を繰り返し出した頃、夕がそっと鈴音の手を握り、もう片方の手で携帯を指さす。
なんだろうと思って確認してみると、通知が着ておりLIMEを開くと
"早く帰ってすずを独り占めしたい"
と書かれていて、落ち着いてきたのにまた鈴音は顔を真っ赤に染めた。
「すず酔っちゃった?そろそろ帰ろっか。」
分かりきっているはずの夕がわざとらしくそう言って皆にも声をかける。
ゾロゾロと酔っ払い達を連れて店を出て、それぞれの帰路に着く。
「すず、夕の事、頼んだぞ!!!!こいつめっちゃ良い奴だからな!!!」
「分かってるよ。」
「いいや!お前はきっと夕がどれだけお前を好きかをまだ分かってない!!いいから絶対幸せにしてやれよ!!」
酔っ払ったあっくんが涙を拭いながらそう言い残して駅の方へと歩いていく。
なんだかんだでみんな祝福してくれて、やっと心の緊張が溶けたきがする。
「帰ろっか。」
夕を見上げてそう言うと、いつもと同じような少し違うような、優しい顔で笑って手を引いてくれた。
「皆祝ってくれてなんかくすぐったいけど、嬉しいね!」
「そうだね、すず、今日俺ん家泊まってく?」
「んー、でも明日仕事だしな~服もないし」
そう返すと、夕はムスッとした顔をして
「俺まだ独り占めし足りないんだけど。」
と繋いだ手をクイッと自分の方へ寄せる。
正直、鈴音ももう少し一緒にいたいと思っていた為嬉しい気持ちになる。
「じゃ、じゃあ夕が泊まりに来てくれる?」
夕は満足気な顔をして
「うん」
とだけ答えて2人で家の方向へと足を進める。
まだまだ寒い夜。
今までも何度も2人で歩いて帰ったのに、これまでとは少し違う。
寒さを凌ぐ為に自分のポケットに入れていた手は夕のポケットに変わって。
いつも少し前を歩く夕が隣を歩いてくれている。
冬なのに、心がポカポカして何も喋らなくても居心地が良くて幸せな気持ちになる。
夕に対して、こんな風な感情を抱く事になるなんて少し前までは思いもしなかったけど、こう思える事にまた、喜びを感じて顔が綻んだ。
「いつ好きって気づいた?」
「どこが好きなの?」
「2人でいる時のすずはどんな感じ?」
「逆に夕は?」
全て赤裸々に話すこと以外許されず、鈴音は終始顔を真っ赤にしているものの、夕は涼しい顔をしていつもと同じ調子で答えていく。
いや、いつもよりも少しテンションが上がって嬉しそうなのが伝わり、夕が楽しいならいいかなと鈴音も最後の方は気にせず楽しむ事にした。
呑み会の終盤、皆べろべろになってきて、あっくんは1人決まった相手が居ないことに泣き出し、沙奈やあゆちんも学生時代の鈴音達はどーだったあーだったと永遠に同じ話を繰り返し出した頃、夕がそっと鈴音の手を握り、もう片方の手で携帯を指さす。
なんだろうと思って確認してみると、通知が着ておりLIMEを開くと
"早く帰ってすずを独り占めしたい"
と書かれていて、落ち着いてきたのにまた鈴音は顔を真っ赤に染めた。
「すず酔っちゃった?そろそろ帰ろっか。」
分かりきっているはずの夕がわざとらしくそう言って皆にも声をかける。
ゾロゾロと酔っ払い達を連れて店を出て、それぞれの帰路に着く。
「すず、夕の事、頼んだぞ!!!!こいつめっちゃ良い奴だからな!!!」
「分かってるよ。」
「いいや!お前はきっと夕がどれだけお前を好きかをまだ分かってない!!いいから絶対幸せにしてやれよ!!」
酔っ払ったあっくんが涙を拭いながらそう言い残して駅の方へと歩いていく。
なんだかんだでみんな祝福してくれて、やっと心の緊張が溶けたきがする。
「帰ろっか。」
夕を見上げてそう言うと、いつもと同じような少し違うような、優しい顔で笑って手を引いてくれた。
「皆祝ってくれてなんかくすぐったいけど、嬉しいね!」
「そうだね、すず、今日俺ん家泊まってく?」
「んー、でも明日仕事だしな~服もないし」
そう返すと、夕はムスッとした顔をして
「俺まだ独り占めし足りないんだけど。」
と繋いだ手をクイッと自分の方へ寄せる。
正直、鈴音ももう少し一緒にいたいと思っていた為嬉しい気持ちになる。
「じゃ、じゃあ夕が泊まりに来てくれる?」
夕は満足気な顔をして
「うん」
とだけ答えて2人で家の方向へと足を進める。
まだまだ寒い夜。
今までも何度も2人で歩いて帰ったのに、これまでとは少し違う。
寒さを凌ぐ為に自分のポケットに入れていた手は夕のポケットに変わって。
いつも少し前を歩く夕が隣を歩いてくれている。
冬なのに、心がポカポカして何も喋らなくても居心地が良くて幸せな気持ちになる。
夕に対して、こんな風な感情を抱く事になるなんて少し前までは思いもしなかったけど、こう思える事にまた、喜びを感じて顔が綻んだ。