4K幼馴染は溺愛がすぎる
鈴音の母は離婚してから、父に使われるお金が無くなったことで元々正社員と夜勤のバイトを副業として行なっていたのを正社員のみにして生活している。
鈴音も、今まで苦労した母に少しでも楽をして欲しくて毎月仕送りを送っている。
鈴音の母と、夕の両親の都合のいい日を見つけて今日は2人で久しぶりに地元に帰る日。
久しぶりの地元に落ち着く訳でもなくて、鈴音の心臓は先程からドキドキとうるさくしている。
なぜなら、まだ鈴音は母に夕と付き合っている事を伝えていないから。
今回帰る時も、"夕と久々に帰る"としか伝えていないのだ。
鈴音も、先に電話やLINEで伝えておいた方が良いのではと思ったのだが、伝えておこうかどうしようかずっと覚悟が決まらずあたふたしていると鈴音に"言いづらいなら着いてからでもいいんじゃない?その方がおばさんも構えずに済むだろうし"と夕が言ってくれた事もあり直前まで伏せて置くことにした。
まだ同棲は開始していない為、各々が準備して駅で待ち合わせする事にした。
鈴音も、夕の両親と会うのは久々な上に挨拶となるといつものようなダル着で帰るわけも行かず、しっかりとしたキレイめな服を着て夕を待つ。
「お待たせ、今日もかわいい」
いつものようにサラリと鈴音を褒めながら現れる夕。
しかし鈴音はその夕の姿に釘付けとなっていた。
その理由は、スーツ。
夕の会社は服装が自由なこともあって、いつもはスーツよりも少し砕けた服装を身につけて髪型も何もセットしていない為、仕事終わりに会ってもこんな姿は見たことがない。
ピシッとスーツを着こなしている上に、いつもは下ろされている前髪が上げられるようにセットされている。
カッコよすぎる。。。
鈴音は無意識の内に携帯を出して、写真を1枚。
すると、夕はクスクスと笑いながら鈴音から携帯を奪い、引き寄せる。
「撮るなら一緒に撮ろうよ、はい、笑って」
「えっ?!」
ハッとした鈴音は咄嗟に夕を見ると、カシャッと切られるシャッター。
うん、可愛い。と返された携帯を確認してみると、可愛いという言葉とは程遠い鈴音の顔。
「なにこれ!私めっちゃブサイクじゃん!!」
削除しようとする鈴音の手を止め
「消すの?」
と鈴音の顔を覗き込むようにして見つめて来る夕の顔に、鈴音は弱い。
しかも今日は夕のビジュが飛び抜けているので、いつもこれにやられてしまう鈴音が否と言える訳もなく、、、
「も、もう!消さなきゃいいんでしょ!」
と夕の手を引いて駅のホームへと向かう。
後ろから夕の満足そうな気配がひしひしと伝わってきて、毎度やられる自分を心の中で叱咤する。
鈴音も、今まで苦労した母に少しでも楽をして欲しくて毎月仕送りを送っている。
鈴音の母と、夕の両親の都合のいい日を見つけて今日は2人で久しぶりに地元に帰る日。
久しぶりの地元に落ち着く訳でもなくて、鈴音の心臓は先程からドキドキとうるさくしている。
なぜなら、まだ鈴音は母に夕と付き合っている事を伝えていないから。
今回帰る時も、"夕と久々に帰る"としか伝えていないのだ。
鈴音も、先に電話やLINEで伝えておいた方が良いのではと思ったのだが、伝えておこうかどうしようかずっと覚悟が決まらずあたふたしていると鈴音に"言いづらいなら着いてからでもいいんじゃない?その方がおばさんも構えずに済むだろうし"と夕が言ってくれた事もあり直前まで伏せて置くことにした。
まだ同棲は開始していない為、各々が準備して駅で待ち合わせする事にした。
鈴音も、夕の両親と会うのは久々な上に挨拶となるといつものようなダル着で帰るわけも行かず、しっかりとしたキレイめな服を着て夕を待つ。
「お待たせ、今日もかわいい」
いつものようにサラリと鈴音を褒めながら現れる夕。
しかし鈴音はその夕の姿に釘付けとなっていた。
その理由は、スーツ。
夕の会社は服装が自由なこともあって、いつもはスーツよりも少し砕けた服装を身につけて髪型も何もセットしていない為、仕事終わりに会ってもこんな姿は見たことがない。
ピシッとスーツを着こなしている上に、いつもは下ろされている前髪が上げられるようにセットされている。
カッコよすぎる。。。
鈴音は無意識の内に携帯を出して、写真を1枚。
すると、夕はクスクスと笑いながら鈴音から携帯を奪い、引き寄せる。
「撮るなら一緒に撮ろうよ、はい、笑って」
「えっ?!」
ハッとした鈴音は咄嗟に夕を見ると、カシャッと切られるシャッター。
うん、可愛い。と返された携帯を確認してみると、可愛いという言葉とは程遠い鈴音の顔。
「なにこれ!私めっちゃブサイクじゃん!!」
削除しようとする鈴音の手を止め
「消すの?」
と鈴音の顔を覗き込むようにして見つめて来る夕の顔に、鈴音は弱い。
しかも今日は夕のビジュが飛び抜けているので、いつもこれにやられてしまう鈴音が否と言える訳もなく、、、
「も、もう!消さなきゃいいんでしょ!」
と夕の手を引いて駅のホームへと向かう。
後ろから夕の満足そうな気配がひしひしと伝わってきて、毎度やられる自分を心の中で叱咤する。