4K幼馴染は溺愛がすぎる
「夕、お父さんとお母さん待ってるんでしょ?あそこに行ってる暇ないよ!」
"あそこ"とは夕と二人でよく遊んでいた小さな公園。遊具も少なくて、人気のない公園だった為いつも二人で貸し切り状態だった。
しばらく行ってない為、懐かしみたい気持ちがない訳ではないが、ご両親との挨拶に遅れる訳にはいかないのだ。
止めようとする鈴音に、夕は少しいたずらっ子のような笑みを見せ
「実はすずには30分早い時間言ってたんだよね」
「え!?ほんとに?!?」
何とも用意周到な。
「せっかく帰ってくるんだから、久々に寄ってみるのもありかなって、どう?」
「時間あるなら行きたい!!!」
そう言って、二人で公園へと向かう。
場所はそう遠くなく、すぐに到着した。
久々の公園は、相変わらずの人気のなさで今日も貸切のようだ。
しかしブランコやベンチ、滑り台など、人気がない故なのかそのままで、懐かしくてたまらない。
「ねぇ!ねぇ!懐かしくない??!全然変わってない!!」
嬉しそうにはしゃぐ鈴音に、夕はニッコリと微笑み頷く。
子供の頃のようにブランコに乗ってみたり、四葉のクローバーを探してみたり。
滑り台は、誰も使っておらずだいぶ汚れていたので諦めた。
ベンチに座って、一つだけ見つけることが出来た四葉のクローバーをクルクルと回しながら
「ほんと、懐かしいね!あの時は小学生とかだったのに今ではアラサーだし」
くすくすと笑いながら言う鈴音の肩を夕が抱き寄せ
「それに、今じゃ恋人だしね。昔の俺に教えてあげたいや」
「夕ってさ、いつから私の事好きでいてくれたの?」
鈴音が今まで疑問に思っていたことを口にする。
「んーいつから、とかは覚えてないかな。気づいた時にはもう好きでいつもすずの事見てた」
「この公園来てた時は?」
「好きだったよ」
あまりにもまっすぐに、目をそらす事なく伝えてくれる夕に胸がキュッと締め付けられそうになる。
突然、夕の顔が近寄ってきて軽く口付けをされる。
「ゆ、ゆう!ここ外だよ?!」
「周り見てみなよ、俺らしかいないよ?」
コツンとおでこをくっつけられてもう1回しよ?と可愛くねだる夕。
この顔にとことん弱い鈴音は、誰か来る事を恐れて光のような速さでキスをする。
すると、不満そうに口を尖らせて
「え〜それだけ??俺さっき玄関ですり抜けられた時傷ついたのに〜?」
と子供のような言い方をする夕。
「き、きょう帰ったら!!帰ったらしよ?!」
そう言うと、コロッと機嫌を戻して
「約束だよ?じゃあそろそろ時間だし行こっか。」
と二人で公園を後にする。
公園に行ったからか、体の力がスっと抜けた気がして家を出る時よりもだいぶ気持ちも楽になった。
きっと、夕の事だからここまで計算の上なのだろう。と鈴音は気づき、お礼の代わりに夕の腕に飛びつくようにしてとびきりの笑顔を向ける。
「夕、ありがとね!」
"あそこ"とは夕と二人でよく遊んでいた小さな公園。遊具も少なくて、人気のない公園だった為いつも二人で貸し切り状態だった。
しばらく行ってない為、懐かしみたい気持ちがない訳ではないが、ご両親との挨拶に遅れる訳にはいかないのだ。
止めようとする鈴音に、夕は少しいたずらっ子のような笑みを見せ
「実はすずには30分早い時間言ってたんだよね」
「え!?ほんとに?!?」
何とも用意周到な。
「せっかく帰ってくるんだから、久々に寄ってみるのもありかなって、どう?」
「時間あるなら行きたい!!!」
そう言って、二人で公園へと向かう。
場所はそう遠くなく、すぐに到着した。
久々の公園は、相変わらずの人気のなさで今日も貸切のようだ。
しかしブランコやベンチ、滑り台など、人気がない故なのかそのままで、懐かしくてたまらない。
「ねぇ!ねぇ!懐かしくない??!全然変わってない!!」
嬉しそうにはしゃぐ鈴音に、夕はニッコリと微笑み頷く。
子供の頃のようにブランコに乗ってみたり、四葉のクローバーを探してみたり。
滑り台は、誰も使っておらずだいぶ汚れていたので諦めた。
ベンチに座って、一つだけ見つけることが出来た四葉のクローバーをクルクルと回しながら
「ほんと、懐かしいね!あの時は小学生とかだったのに今ではアラサーだし」
くすくすと笑いながら言う鈴音の肩を夕が抱き寄せ
「それに、今じゃ恋人だしね。昔の俺に教えてあげたいや」
「夕ってさ、いつから私の事好きでいてくれたの?」
鈴音が今まで疑問に思っていたことを口にする。
「んーいつから、とかは覚えてないかな。気づいた時にはもう好きでいつもすずの事見てた」
「この公園来てた時は?」
「好きだったよ」
あまりにもまっすぐに、目をそらす事なく伝えてくれる夕に胸がキュッと締め付けられそうになる。
突然、夕の顔が近寄ってきて軽く口付けをされる。
「ゆ、ゆう!ここ外だよ?!」
「周り見てみなよ、俺らしかいないよ?」
コツンとおでこをくっつけられてもう1回しよ?と可愛くねだる夕。
この顔にとことん弱い鈴音は、誰か来る事を恐れて光のような速さでキスをする。
すると、不満そうに口を尖らせて
「え〜それだけ??俺さっき玄関ですり抜けられた時傷ついたのに〜?」
と子供のような言い方をする夕。
「き、きょう帰ったら!!帰ったらしよ?!」
そう言うと、コロッと機嫌を戻して
「約束だよ?じゃあそろそろ時間だし行こっか。」
と二人で公園を後にする。
公園に行ったからか、体の力がスっと抜けた気がして家を出る時よりもだいぶ気持ちも楽になった。
きっと、夕の事だからここまで計算の上なのだろう。と鈴音は気づき、お礼の代わりに夕の腕に飛びつくようにしてとびきりの笑顔を向ける。
「夕、ありがとね!」