4K幼馴染は溺愛がすぎる
公園から夕の家までは離れていると言ってもさほど遠くない為、すぐに到着した。
「母さん、連れてきたよ」
玄関で夕がそう言うと、お母さんが笑顔で出迎えてくれる。
「鈴音ちゃん、久しぶり。今日はありがとうね!」
相変わらず、夕と似ていて綺麗で柔らかい雰囲気を持っている夕の母。
「お久しぶりです。これ、つまらないものなんですけど、、、良かったら召し上がって下さい。」
テンプレのようなやり取りをして、リビングへと案内される。
緊張が解れたと言っても、流石に完全には解けていない。
ふぅ、と深呼吸する鈴音を見て、夕が手をぎゅっと包みこんで笑いかけてくれる。
それだけで、鈴音の心はだいぶ落ち着けてしまうのだから、夕は本当に凄い。
リビングには美味しそうなご飯が作られており、お父さんが既に座っていた。
「おぉ!鈴音ちゃん!」
夕とは真反対でいつでも元気いっぱいな夕の父に会うのは久しぶりだ。
「おじさん!お久しぶりです!お邪魔します。」
「この人ったら昨日からソワソワしちゃって、今日なんて髪の毛のセット3回はやり直してたのよ〜??」
おかしいでしょ?と笑いながら教えてくれる夕の母につられて鈴音も笑ってしまう。
「さぁ!いっぱい作ったから沢山食べてね?!」
お皿とお箸を渡されて食事を進めていく。
お母さんとはまた違った味付けで、とても美味しくてついつい食べすぎてしまった。
昔話をしながら食べているとあっという間で、食後のコーヒーを飲んでいる時、鈴音は今だと確信する。
「あの!言い出すの遅くなっちゃったんですけど、私、その、夕さんとお付き合いさせてもらってます。」
すると、二人はにっこりと優しい笑みを浮かべ
「昨日夕からも聞いたわ、すごく真剣な顔するもんだからびっくりしちゃったわ!鈴音ちゃんを射止めるなんてでかした!って二人で褒めてたのよ〜!」
「そうそう!!こんな美人さん落とすなんてなぁ!!」
そう言ってふふっと笑う二人に、夕は少しむくれている。
「すずに変な事言って困らせないでよ、2人とも。」
「何も変なことなんて言ってないだろう!なぁ母さん!!」
「もう、お父さん。これは照れてるんですよ、この子。」
きっと図星だったのだろう。
夕の顔はさらにむくれてしまい、それを見た鈴音は愛しさから自然と笑みがこぼれる。
「あの、あともう1つお伝えしたいんですけど、もう少ししたら同棲する事を考えていて、、そのご挨拶もできたらなと、、、」
そう言うと、こまったような顔をしたのは夕の母だ。
付き合った報告には笑顔で歓迎してくれたように見えたものの、同棲となると反対されてしまうのではと不安に思っていると
「鈴音ちゃん、、ほんとに大丈夫??この子、寝起きも悪ければ片付けとか何もしないと思うんだけど、、、」
と秘密話をするように聞いてくる。
夕の母の思ってもいなかった言葉に鈴音は思わず笑ってしまう。
「全然大丈夫です!夕と一緒に暮らせるだけで幸せなので!」
そう言うと、二人は嬉しそうな顔をして"よろしくね"と言ってくれた。
話が一通り終わった所で、夕に捕らえられ
「父さんも母さんも変な事さっきから言わないでよね。俺、今はそんなだらしない生活しないから」
ムキになって怒っている夕に、流石母、と言うべきか動じる事無く
「あら〜?じゃあ今日の朝何度起こしても起きなかったのは誰かしら?」
2人のやり取りを聞いてくすくすと笑いが止まらない鈴音。
やはり、いくら4K男子とは言え両親にはまだまだ敵わないようだ。
その後も少し話をして、次の日のことも考えて夕方には2人で電車に乗って家に帰ることにした。
「母さん、連れてきたよ」
玄関で夕がそう言うと、お母さんが笑顔で出迎えてくれる。
「鈴音ちゃん、久しぶり。今日はありがとうね!」
相変わらず、夕と似ていて綺麗で柔らかい雰囲気を持っている夕の母。
「お久しぶりです。これ、つまらないものなんですけど、、、良かったら召し上がって下さい。」
テンプレのようなやり取りをして、リビングへと案内される。
緊張が解れたと言っても、流石に完全には解けていない。
ふぅ、と深呼吸する鈴音を見て、夕が手をぎゅっと包みこんで笑いかけてくれる。
それだけで、鈴音の心はだいぶ落ち着けてしまうのだから、夕は本当に凄い。
リビングには美味しそうなご飯が作られており、お父さんが既に座っていた。
「おぉ!鈴音ちゃん!」
夕とは真反対でいつでも元気いっぱいな夕の父に会うのは久しぶりだ。
「おじさん!お久しぶりです!お邪魔します。」
「この人ったら昨日からソワソワしちゃって、今日なんて髪の毛のセット3回はやり直してたのよ〜??」
おかしいでしょ?と笑いながら教えてくれる夕の母につられて鈴音も笑ってしまう。
「さぁ!いっぱい作ったから沢山食べてね?!」
お皿とお箸を渡されて食事を進めていく。
お母さんとはまた違った味付けで、とても美味しくてついつい食べすぎてしまった。
昔話をしながら食べているとあっという間で、食後のコーヒーを飲んでいる時、鈴音は今だと確信する。
「あの!言い出すの遅くなっちゃったんですけど、私、その、夕さんとお付き合いさせてもらってます。」
すると、二人はにっこりと優しい笑みを浮かべ
「昨日夕からも聞いたわ、すごく真剣な顔するもんだからびっくりしちゃったわ!鈴音ちゃんを射止めるなんてでかした!って二人で褒めてたのよ〜!」
「そうそう!!こんな美人さん落とすなんてなぁ!!」
そう言ってふふっと笑う二人に、夕は少しむくれている。
「すずに変な事言って困らせないでよ、2人とも。」
「何も変なことなんて言ってないだろう!なぁ母さん!!」
「もう、お父さん。これは照れてるんですよ、この子。」
きっと図星だったのだろう。
夕の顔はさらにむくれてしまい、それを見た鈴音は愛しさから自然と笑みがこぼれる。
「あの、あともう1つお伝えしたいんですけど、もう少ししたら同棲する事を考えていて、、そのご挨拶もできたらなと、、、」
そう言うと、こまったような顔をしたのは夕の母だ。
付き合った報告には笑顔で歓迎してくれたように見えたものの、同棲となると反対されてしまうのではと不安に思っていると
「鈴音ちゃん、、ほんとに大丈夫??この子、寝起きも悪ければ片付けとか何もしないと思うんだけど、、、」
と秘密話をするように聞いてくる。
夕の母の思ってもいなかった言葉に鈴音は思わず笑ってしまう。
「全然大丈夫です!夕と一緒に暮らせるだけで幸せなので!」
そう言うと、二人は嬉しそうな顔をして"よろしくね"と言ってくれた。
話が一通り終わった所で、夕に捕らえられ
「父さんも母さんも変な事さっきから言わないでよね。俺、今はそんなだらしない生活しないから」
ムキになって怒っている夕に、流石母、と言うべきか動じる事無く
「あら〜?じゃあ今日の朝何度起こしても起きなかったのは誰かしら?」
2人のやり取りを聞いてくすくすと笑いが止まらない鈴音。
やはり、いくら4K男子とは言え両親にはまだまだ敵わないようだ。
その後も少し話をして、次の日のことも考えて夕方には2人で電車に乗って家に帰ることにした。