4K幼馴染は溺愛がすぎる
夕は優しく鈴音の髪を撫で、頭に軽くキスをして

「すず、今日は疲れてるでしょ。もう寝よう?」

いつも、いつも鈴音の事を1番に考えてくれて自分の事は後回しにしてくれる。
今日だって、父に会い発作を起こした鈴音に無理をさせまいといつも以上に甘く、優しく接してくれている。
そんな夕に、鈴音はずっと救われていた。
ずっと、甘えていた。

今日、父に会って鈴音の中でトラウマだった事、恐ろしくてたまらなかったもの、それに再開して"夕"という存在が自分にとって、どれほど愛しくて、大切で、救いであるかということが今まで以上にはっきりとした。

本当の意味で、前とは違い大丈夫だと鈴音は思っていた。何より、前よりも夕を近くに感じたい、そう思っていた。


「さ、今日は冷えるってニュースでしてたから暖かくして寝よっか」

ぎゅっと抱き締めていつものように眠りにつこうとする夕に鈴音はしつこくキスを仕掛ける。

「ごめん、分かってる。夕が私のこと気遣ってくれてるって。でもお願い、夕ともっと深く繋がりたい。それで安心したいの。お願い。」

夕は少し考えた後

「本当にいいの?また今度でも、焦らなくてもいいんだよ?」

「ううん、今日がいいの。」

すると、夕は優しくキスをしてにっこりと笑い

「無理そうだったらすぐ言ってね」

そう言って鈴音の頬に手を伸ばす。
その手が僅かに震えており、鈴音は前回の事で夕を傷つけていた事に気がつく。
不本意だったとしてもこんなにも大切にしてくれて、好きだと言ってくれる夕を拒絶したのだ。
あの時も夕は、傷ついた素振りは一切見せずに鈴音の事ばかりだった。

夕の優しさに胸がぎゅっと締め付けられたように苦しくなり、夕の手を包み込んで優しく笑いかける。

「大好きだよ。いつもありがとう。沢山傷つけてごめんね。」

そう言って夕の手にキスをすると、夕は少し泣きそうな目をして鈴音に唇を重ねる。

それは次第に深いものへと変わっていき、鈴音もだんだんと酔わされていく。

夕の唇は口元から首へ、肩へと下りていき、それと同時に鈴音の下着のホックをあっという間に外してしまう。

とても女性経験が無いとは思えない手つきに、顔を赤くしながらも、他の女の子にもこんな風優しく触れていたのかと思うとモヤモヤとした感情が溢れてくる。

「嫌だった?」

顔にもそれが出ていたようで、夕の動きが止まる。

「やだ。」

「やだよ。他の子にもこんな風にしてたって考えるとやだ。めんどくさい女でごめん。でもやだ!!!!」

胸に手を当てて隠した状態で、ぷいっとそっぽ向いて拗ねる鈴音に、夕はクスクスと笑い

クイッと鈴音を自分の方に向かせると

「俺がこんな風に抱くのはすずが初めてだよ。どこを見ても、何をしてても可愛くて愛しくてたまらない。すずにしか湧いてこない感情だよ。そんな風にいじけて隠してる姿も可愛くて興奮する。」

夕は途端にいやらしく鈴音の身体を触り、舌を這わせる。

「っっん///、ちょ///」

「ほら、怒ってたのにそんな可愛い声が出ちゃう所もたまらない」

夕は意地の悪い顔をして、いつもは見せないSっ気のある笑みを浮かべながら、その顔とは裏腹に優しく、壊れ物を扱うかのように優しく触れていく。
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