4K幼馴染は溺愛がすぎる
次の日、鈴音は女子会とやらに向かう為に準備をしていた。
女子会とは名ばかりで、今日はあゆちんはキッズを連れてこないと言っていた為きっと昼から呑むだろう。
ま、鈴音もお酒は大好きな為ノリノリである。
「やっほ~!!!」
「お~!!やほやほ~!!」
「よし!揃ったしどっかお店入ろ!」
珍しくみんなが約束時間に到着し、歩きながら良さげなお店に入る。
「ふ~、やっぱ昼だと空いてるね~!」
「ね~!最高~!!」
「とりあえず飲み物頼もっか」
店員さんを呼んでビールを3つ頼み、フードメニューに目を向けていると直ぐにキンキンに冷えたビールが運ばれてくる。
(((それじゃ、かんぱーい!!!)))
一通りフードも頼み終えて、スイッチが入った様にお喋りが止まらない3人。
「そんでさ〜、旦那が〜」
沙奈は先程から旦那の愚痴を言っている様に聞こえるも、惚気であることは本人に確認せずとも幸せそうな顔を見れば一目瞭然だった。
親友が幸せそうで、鈴音も幸せだな〜と思いながらお酒に口をつけていると
「で?すずはいつ結婚すんの?」
急に自分にハンドルを切られて思わず吹き出しそうになる。
「ゲホゲホッッ、、、いつってまだ付き合って1年も経ってないんだけど、、、」
夕に先日言われたこともあり鈴音も意識はしており、もちろん夕と将来家族になりたいという気持ちはあるのだが、正直よく分からないというのが本音だった。
すると、そんな鈴音の返事に2人は頭に?マークが浮かんでいるようなぽかんとした顔をして
「え、付き合ってる時間ってそんな大事?必要?」
と沙奈が言うと、あゆちんが続いて
「すずと夕は昔からお互いの事よく知ってるんだし、別にいつ結婚したっていいんじゃない?出会って数日で結婚するような人もいる時代なんだし」
「ん〜そうなんだけど〜、、、」
あゆちんや沙奈の言うことはよく分かるし、納得出来るものの、何かが自分の中で引っかかる。それが何なのか、鈴音自身も分からないのがもどかしくてたまらない。
「なに?夕の何が気に入らないのよ!!」
少し酔っぱらい始めた沙奈が切り込むように鈴音に聞いてくる。
「いやいや!!夕に不満なんてないし、最高の彼氏なんだけど!実はこの前夕からもプロポーズ(仮)みたいな?匂わせ?みたいなことは言われたんだけど、なんかイマイチピンと来ないと言うか"私が結婚?!"みたいな」
沙奈はそれを聞くと、ケッなんだもう答えでてるじゃん!なんて言ってトイレに行ってしまった。
出てるのか??これは、、、
と、よく分からず頭を傾げてあゆちんに目を移すと、あゆちんは流石2児の母なだけはあるのか、優しい目で鈴音の悩みを受け止めてくれる。
「すずはさ、夕の事好き?」
「うん、大好き。」
「じゃあさ、愛してる〜!!愛しい~!!ってなる?」
「なる、、と思う。。。」
"愛してる"なんて夕にも言った事がなかったため少し恥ずかしくて顔が赤くなる。
すると、あゆちんはふふっと笑って
「沙奈が言ってたみたいに、もう答え出てるじゃん!きっとすずは今まで"結婚したいと思ってるつもり"、"出会いに行っているつもり"で、本気で結婚しようと思ってなかったし、そう思える相手も見つけれてなかったんだよ。仕事も上手くいってるみたいだったしね。でも今、夕と付き合って"結婚"が前よりもハッキリ見え始めたから、頭、というか気持ちが追いついてないだけじゃない?みんな案外そんなもんだよ。」
「そうなの?」
「そうだよ!私とか沙奈だって、いつかは彼氏と結婚したいな~くらいに思ってて、そしたらプロポーズされて、舞い上がって、嬉しくてOKして気づいた時にはもう入籍してて。だから気持ちなんて後からついてくるもんだよ。」
「そうなんだ、、、!」
「まぁ、夕もプロポーズとか考えてるっぽいし、それまでに気持ち整理するのもいいんじゃない?まだ時間はあるだろうし。」
あゆちんにそう言われて、分かったと返事をしようとした時
「いーや!すず、ウジウジ悩んでないでさっさと逆プロしな!」
とトイレから帰ってきた沙奈にビシッと指さしされて驚きのあまり返す言葉も思いつかず固まってしまった。
「逆プロってあんたなんでそーなるのよ!すずはまだ気持ち追いついてないっていってるのに」
あゆちんがべしっと頭を軽く小突いて席に座らせる。
「だってさ~、夕なんてすずにベタ惚れじゃん。たぶんすずが逆プロなんてしたら、夕嬉しくて溶け死ぬんじゃないかと思ったら面白くって!」
ケタケタと笑いながらそんな事を言ってくる沙奈に、もう1発あゆちんが頭にお見舞いする。
「だ〜か〜ら〜、するにしてもしないにしても今すぐは無理って話でしょーが。」
「え〜でもさ〜、さっさとしないと夕からプロポーズしてきちゃうじゃん。きっとこの調子だとウジすずだから永遠に打開しないよ?お互い好きで家族になりたいって思ってんだったら勢いでもなんでも結婚しちゃわないと!」
ふんす!と鼻息を荒立てながらそう言う沙奈に、あゆちんはダメだと呆れ顔である。
そして、追い討ちをかけるように
「すずは、夕が今まででいっちばん喜んでる姿とか、嬉しくて溶けちゃう姿見たくないわけ〜〜〜?」
と聞いてきて、ゴクリと喉を鳴らす。
今までで1番喜んでる姿、、、
「ちょっと、考えてみる。。。」
そう答えると、あゆちんは目を見張り、沙奈はうひょ〜!!と、嬉しそうにニコニコして追加のお酒を注文し始めた。
女子会とは名ばかりで、今日はあゆちんはキッズを連れてこないと言っていた為きっと昼から呑むだろう。
ま、鈴音もお酒は大好きな為ノリノリである。
「やっほ~!!!」
「お~!!やほやほ~!!」
「よし!揃ったしどっかお店入ろ!」
珍しくみんなが約束時間に到着し、歩きながら良さげなお店に入る。
「ふ~、やっぱ昼だと空いてるね~!」
「ね~!最高~!!」
「とりあえず飲み物頼もっか」
店員さんを呼んでビールを3つ頼み、フードメニューに目を向けていると直ぐにキンキンに冷えたビールが運ばれてくる。
(((それじゃ、かんぱーい!!!)))
一通りフードも頼み終えて、スイッチが入った様にお喋りが止まらない3人。
「そんでさ〜、旦那が〜」
沙奈は先程から旦那の愚痴を言っている様に聞こえるも、惚気であることは本人に確認せずとも幸せそうな顔を見れば一目瞭然だった。
親友が幸せそうで、鈴音も幸せだな〜と思いながらお酒に口をつけていると
「で?すずはいつ結婚すんの?」
急に自分にハンドルを切られて思わず吹き出しそうになる。
「ゲホゲホッッ、、、いつってまだ付き合って1年も経ってないんだけど、、、」
夕に先日言われたこともあり鈴音も意識はしており、もちろん夕と将来家族になりたいという気持ちはあるのだが、正直よく分からないというのが本音だった。
すると、そんな鈴音の返事に2人は頭に?マークが浮かんでいるようなぽかんとした顔をして
「え、付き合ってる時間ってそんな大事?必要?」
と沙奈が言うと、あゆちんが続いて
「すずと夕は昔からお互いの事よく知ってるんだし、別にいつ結婚したっていいんじゃない?出会って数日で結婚するような人もいる時代なんだし」
「ん〜そうなんだけど〜、、、」
あゆちんや沙奈の言うことはよく分かるし、納得出来るものの、何かが自分の中で引っかかる。それが何なのか、鈴音自身も分からないのがもどかしくてたまらない。
「なに?夕の何が気に入らないのよ!!」
少し酔っぱらい始めた沙奈が切り込むように鈴音に聞いてくる。
「いやいや!!夕に不満なんてないし、最高の彼氏なんだけど!実はこの前夕からもプロポーズ(仮)みたいな?匂わせ?みたいなことは言われたんだけど、なんかイマイチピンと来ないと言うか"私が結婚?!"みたいな」
沙奈はそれを聞くと、ケッなんだもう答えでてるじゃん!なんて言ってトイレに行ってしまった。
出てるのか??これは、、、
と、よく分からず頭を傾げてあゆちんに目を移すと、あゆちんは流石2児の母なだけはあるのか、優しい目で鈴音の悩みを受け止めてくれる。
「すずはさ、夕の事好き?」
「うん、大好き。」
「じゃあさ、愛してる〜!!愛しい~!!ってなる?」
「なる、、と思う。。。」
"愛してる"なんて夕にも言った事がなかったため少し恥ずかしくて顔が赤くなる。
すると、あゆちんはふふっと笑って
「沙奈が言ってたみたいに、もう答え出てるじゃん!きっとすずは今まで"結婚したいと思ってるつもり"、"出会いに行っているつもり"で、本気で結婚しようと思ってなかったし、そう思える相手も見つけれてなかったんだよ。仕事も上手くいってるみたいだったしね。でも今、夕と付き合って"結婚"が前よりもハッキリ見え始めたから、頭、というか気持ちが追いついてないだけじゃない?みんな案外そんなもんだよ。」
「そうなの?」
「そうだよ!私とか沙奈だって、いつかは彼氏と結婚したいな~くらいに思ってて、そしたらプロポーズされて、舞い上がって、嬉しくてOKして気づいた時にはもう入籍してて。だから気持ちなんて後からついてくるもんだよ。」
「そうなんだ、、、!」
「まぁ、夕もプロポーズとか考えてるっぽいし、それまでに気持ち整理するのもいいんじゃない?まだ時間はあるだろうし。」
あゆちんにそう言われて、分かったと返事をしようとした時
「いーや!すず、ウジウジ悩んでないでさっさと逆プロしな!」
とトイレから帰ってきた沙奈にビシッと指さしされて驚きのあまり返す言葉も思いつかず固まってしまった。
「逆プロってあんたなんでそーなるのよ!すずはまだ気持ち追いついてないっていってるのに」
あゆちんがべしっと頭を軽く小突いて席に座らせる。
「だってさ~、夕なんてすずにベタ惚れじゃん。たぶんすずが逆プロなんてしたら、夕嬉しくて溶け死ぬんじゃないかと思ったら面白くって!」
ケタケタと笑いながらそんな事を言ってくる沙奈に、もう1発あゆちんが頭にお見舞いする。
「だ〜か〜ら〜、するにしてもしないにしても今すぐは無理って話でしょーが。」
「え〜でもさ〜、さっさとしないと夕からプロポーズしてきちゃうじゃん。きっとこの調子だとウジすずだから永遠に打開しないよ?お互い好きで家族になりたいって思ってんだったら勢いでもなんでも結婚しちゃわないと!」
ふんす!と鼻息を荒立てながらそう言う沙奈に、あゆちんはダメだと呆れ顔である。
そして、追い討ちをかけるように
「すずは、夕が今まででいっちばん喜んでる姿とか、嬉しくて溶けちゃう姿見たくないわけ〜〜〜?」
と聞いてきて、ゴクリと喉を鳴らす。
今までで1番喜んでる姿、、、
「ちょっと、考えてみる。。。」
そう答えると、あゆちんは目を見張り、沙奈はうひょ〜!!と、嬉しそうにニコニコして追加のお酒を注文し始めた。