4K幼馴染は溺愛がすぎる
「いいよ、別に言わなくても。それくらい分かる。あと、LIMEで言ってた明日、空いてるからデートしよ。」

そう言って、スタスタと玄関へと歩いていく。

「え、ちょっと!」

慌てて夕の背中を追いかける。
すると、何を思ったのかくるりと振り返って

「じゃ、おやすみ、好きだよ。」

そう言ってニコッと笑い、帰っていった。
LIME?送ってたっけ、、送る前に夕が来たか、、、え!!!
携帯を確認すると、送っていないと思っていたメッセージをドタバタに紛れて送ってしまっていた事に気づく。

ていうか、ナチュラルすぎて気づかなかったけど、好きだよって言った?
記憶を思い返して、また、顔が茹でダコのように真っ赤になって動けない。

色んなことが一気に怒りすぎて、何から整理すればいいのか分からない。

ていうか、夕ってあんな顔、するんだ。
夕は、あまり喋らないけど顔にはよく出るタイプで、特に嫌な時ほどよく分かる。
幼稚園から一緒にいるから、もう全部知り尽くしたと思ってたのに。
あんな嬉しそうな、男の子!って感じの顔、初めて見た、、、。

しかも明日、、、デート、、、デート?!?!?
え、これもう決定してるの?!
1人でアタフタしていると、見計らったかのように携帯が小さく振動する。

"明日、11時に迎えに行く。"

夕から送られてきたメッセージ。
でも、、よく考えたら今までも2人で買い物とか全然あったし、それと同じ感じだよね!
うん!大丈夫!落ち着け!!

自分を落ち着かせて、時計を見るともう既に23時半を回っている。
寝よう。とりあえず寝よう。

・・・

寝れない。さっきまで眠かったのに目がギンギンに冴えている。
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