4K幼馴染は溺愛がすぎる
次の日、今日はクリスマスイブ。

鈴音は昨日買ったプレゼントを夕が喜んでくれるかで頭がいっぱいだった。

朝起きて、いつも通り2人でご飯を食べて何気ない話をする。

「すず、今日はどこか行きたい所ある??」

いつものように優しい笑顔でそう聞いてくる夕。

「イブだからイルミネーションとか行きたいけど、きっと混んでるよね~!!夕はどこか行きたいところある??」

夕はニコッと笑って

「じゃあ昼間は俺の行きたい所に行って、夜はイルミネーションに行こっか。」

「夕の行きたいとこって??」

「まだ秘密」

そう言ってチュッと触れるだけのキスをする。

「あ、でも少し歩く事が多いから疲れない服装の方が良いかも」

そう言われて不思議に思いながらも、動きやすいパンツスタイルの服にして準備をする。

どこだろう。。山登り??なわけないか。

鈴音が考えているうちに夕はとっくに支度を済ませてコーヒーを飲みながら鈴音の支度姿を眺めている。

メイクやヘアメイクをしている姿をあまりにもじーっと見られているので少し緊張する。

「あ、あんまり見ないで!!なんか恥ずかしい!」

すると、クスクスっと笑って

「ごめんごめん。すずは何してても可愛いなーって思って。」

謝ってはくれるものの、見るのをやめる気はないようで言って無駄だと思った鈴音は諦めて支度を進める。

「出来た!!どう??」

くるっと回って夕を見上げると、それはもう愛しい者を見る目で微笑み

「可愛い」

とキスをされる。
リップを塗っていた為、夕の唇についてしまいそれを親指で拭う。

「ついちゃったね」

リップのついた親指を拭こうと手を離すと、パシッと止めらペロッと舐められる。

「拭かなくてもこうしたら取れるよ」

先程とは違い色気が溢れ出る笑みを零す夕に昼間からどんだけ色気を出してるんだ!と怒りたくなる。

「もう!!」

それだけ言うとまた、クスクスっと笑われる。

「じゃあ行こっか。」

公共の交通機関はきっとどれも混んでいるだろうし、車でも夜は混んでくるだろうからどうしようか、と聞くと

「車でも混むと思うけど、すずと2人っきりだから車がいいな」

と涼しい顔をしてさらりと言われ、鈴音は嬉しい反面まだまだ慣れない夕の甘さに顔を赤らめる事しか出来なかった。

「車でいいみたいだね」

と夕も満足気に笑って手を繋いで車に乗り込む。
当たり前のようにドアを開けてくれ、ここでもお姫様対応な夕。

運転している姿も何度見てもかっこいい。
2人のお気に入りの曲を流しながら、話をしながら夕しか知らない目的地へと向かう。
< 70 / 79 >

この作品をシェア

pagetop