4K幼馴染は溺愛がすぎる
しばらく車を走らせていると、看板に"Tisny Land 6km"という標識が目に入る。
それを見た鈴音の目は輝きに満ち溢れる。
「夕!!もしかして!!」
期待を込めた視線を向けると
「バレちゃった」
と子供のような笑顔で笑う夕。
「イブにチケット取るなんて絶対大変だったでしょ?!?」
「そんな事ないよ、すずと行ったら楽しいだろうなって思ってたから、喜んでくれた?」
「嬉しい!!!夢だったの!!イブにTisny Landに行くの!!ほんとに嬉しい!!あー、早くつかないかなー!!」
ワクワクが収まりきらず、ランランとしている鈴音を見て夕も満足気。
それからは、着いたら何を食べるか、何に乗るか、そんな事を話しているとあっという間に着いてしまった。
大きなBGMが響き渡るパーク内に入ると、鈴音のテンションは絶好調。
「ねぇねぇ!!夕!これつけようよ!!」
定番とも言えるカチューシャをつけながら夕の方を振り返ると、夕はカメラを構えておりパシャパシャと連射をしているではないか。
「ちょ!!恥ずかしいよ!!」
「えーだって可愛いから」
だめ?と言うように首を傾げる夕に
「一緒に付けて撮ってくれるなら良いけど!!」
と返すと、夕はそそくさと自分の分と鈴音の分を手に取りレジへと歩き出す。
スタッフさんにも
「すぐ付けるのでタグは要らないです。」
とキリッとした表情で伝えて早々と鈴音の元へと帰ってくる。
スポッと買ってきたそれを鈴音と自分に着けるとグイッと鈴音を抱き寄せて
「ほら、撮ってくれるんでしょ?」
と嬉しそうな笑顔で聞いてくる夕に鈴音は愛しい気持ちでいっぱいになる。
「あっちの方を背景にして撮ろっ!!」
と少し移動してカメラを構えて撮ろうとしたその時
チュッとほっぺたにキスをされる。
「へ!?!」
驚いた反動でシャッターを押してしまい、見返すととんでもなく間抜けな顔をしている鈴音。
消してもう1枚撮ろうとすると
「だめ、消さないでよ可愛いんだから」
とひょいっと携帯を取り上げられてもう1枚写真を撮ろうとする夕。
仕返しだ!!と言わんばかりに背伸びをして夕のほっぺにキスをしようとするも、届かずまたもやなんとも間抜けな写真に。。。
クスクスと笑う夕に
「もー!!夕が背が高いのがいけないんだからね!!もう撮らない!!」
そう怒ると、じゃあもう1枚、と屈んでおねだりする様に鈴音を見つめてくる。
この顔に弱い鈴音は、チュッともう一度キスをして夕の希望に答える。
「ふふ、可愛い。ありがと」
いつもよりも3割増で身体中からハートを飛ばしてくる夕に、鈴音は当てられそうになる。
それからというのも、楽しい時間はあっという間でキャラクター達と写真を撮ったり、乗り物に乗ったりパレードを見たり、気がつくと夜になっていた。夜にはイブとクリスマス当日限定の花火も上がり、なんとも幸せな1日。
「楽しすぎる!!!ほんとにありがとう!!夕!!!」
「俺もすごく楽しかった。でもまだイルミネーションが残ってるよ?」
そう言って鈴音の手を、夕のコートのポケットに入れられ距離がグッと近くなる。
少しドキっとしながらも、安心や愛しい気持ちで心がいっぱいになる。
ご機嫌で鼻歌を歌いながら、近くのイルミネーションをしている場所へと移動する。
イブという事もあって流石の人の量だったが、その分とても綺麗で感動的だった。
帰りにご飯を食べて帰ろうということになり連れられたのはオシャレなレストラン。
当たり前のように予約されており、夕はきっと鈴音の行きたいところは全部お見通しで予定を立ててくれてたんだなぁ、とぎゅっと夕と繋ぐ手に力が入る。
「?」
いきなり手に力が入る鈴音を不思議そうに見つめる夕。
「んーん!私ほんとに夕には敵わないなーって!!」
ニコッと笑って見せると
「俺の方がすずには敵わないよ」
と言う夕に、えー??と返し、2人でクスクスと笑いながら案内された席に座り、注文をする。
出てくるものもどれも美味しくて、お腹もいっぱい。
幸せすぎる1日に鈴音は心がいっぱいだった。
「すず、これプレゼント」
細長い、リボンでラッピングされた箱を夕に渡される。
「これ!!!!」
箱を開けると、そこには可愛らしい鈴音が欲しがっていたネックレス。
「俺がつけてもいい?」
そう言って席を立ってネックレスをつけてくれる。
「うん、すごく似合ってるよ」
いつものように蕩けんばかりの笑みで褒めてくれる。
「これ、私が欲しがってたのなんで知ってるの?!」
何度もネットで見て買おうとしてはやめを繰り返していたものの、欲しいという事は夕には伝えた事はなかったので驚きが隠せない。
「俺はすずの事大好きだからね」
とニコッと笑う夕。
「ありがとう~〜〜〜!!もう絶対外さない!毎日つける!!」
そこで、鈴音は自分のプレゼントのことを思い出し、さっきまではなかった緊張で頭がパンクしそうになる。
「あの、、えと、、私からのプレゼントは、、その、、」
夕は黙り込む鈴音を違う風に受け取ったらしく
「俺は今日1日すずが楽しそうにしてくれただけで充分幸せなプレゼントを貰ってるよ。ありがとうね。」
と言ってくれる。
違う。そうじゃないのだ!!!と心の中で叫び
「いや!用意はしてるんだけど、その、、誕生日で頭いっぱいで買うの遅くなっちゃって、、ほんとに渡したかったのは売り切れちゃってて、他に何が良いかわかんなくて、その、、家に帰ってから!!」
一瞬キョトン?とする夕だが、その後すぐに嬉しそうな笑顔に戻り
「ふふ、楽しみにしとくね」
と言われ、鈴音は自分でハードルを上げてしまったのでは?!と更に焦りで頭がいっぱいになる。
やるしかない。やるしかないんだ。
店員さんを信じろ!自分を信じるんだ!
自分に言い聞かせながら店を後にして家に帰り、ついにその時がやって来てしまった。
それを見た鈴音の目は輝きに満ち溢れる。
「夕!!もしかして!!」
期待を込めた視線を向けると
「バレちゃった」
と子供のような笑顔で笑う夕。
「イブにチケット取るなんて絶対大変だったでしょ?!?」
「そんな事ないよ、すずと行ったら楽しいだろうなって思ってたから、喜んでくれた?」
「嬉しい!!!夢だったの!!イブにTisny Landに行くの!!ほんとに嬉しい!!あー、早くつかないかなー!!」
ワクワクが収まりきらず、ランランとしている鈴音を見て夕も満足気。
それからは、着いたら何を食べるか、何に乗るか、そんな事を話しているとあっという間に着いてしまった。
大きなBGMが響き渡るパーク内に入ると、鈴音のテンションは絶好調。
「ねぇねぇ!!夕!これつけようよ!!」
定番とも言えるカチューシャをつけながら夕の方を振り返ると、夕はカメラを構えておりパシャパシャと連射をしているではないか。
「ちょ!!恥ずかしいよ!!」
「えーだって可愛いから」
だめ?と言うように首を傾げる夕に
「一緒に付けて撮ってくれるなら良いけど!!」
と返すと、夕はそそくさと自分の分と鈴音の分を手に取りレジへと歩き出す。
スタッフさんにも
「すぐ付けるのでタグは要らないです。」
とキリッとした表情で伝えて早々と鈴音の元へと帰ってくる。
スポッと買ってきたそれを鈴音と自分に着けるとグイッと鈴音を抱き寄せて
「ほら、撮ってくれるんでしょ?」
と嬉しそうな笑顔で聞いてくる夕に鈴音は愛しい気持ちでいっぱいになる。
「あっちの方を背景にして撮ろっ!!」
と少し移動してカメラを構えて撮ろうとしたその時
チュッとほっぺたにキスをされる。
「へ!?!」
驚いた反動でシャッターを押してしまい、見返すととんでもなく間抜けな顔をしている鈴音。
消してもう1枚撮ろうとすると
「だめ、消さないでよ可愛いんだから」
とひょいっと携帯を取り上げられてもう1枚写真を撮ろうとする夕。
仕返しだ!!と言わんばかりに背伸びをして夕のほっぺにキスをしようとするも、届かずまたもやなんとも間抜けな写真に。。。
クスクスと笑う夕に
「もー!!夕が背が高いのがいけないんだからね!!もう撮らない!!」
そう怒ると、じゃあもう1枚、と屈んでおねだりする様に鈴音を見つめてくる。
この顔に弱い鈴音は、チュッともう一度キスをして夕の希望に答える。
「ふふ、可愛い。ありがと」
いつもよりも3割増で身体中からハートを飛ばしてくる夕に、鈴音は当てられそうになる。
それからというのも、楽しい時間はあっという間でキャラクター達と写真を撮ったり、乗り物に乗ったりパレードを見たり、気がつくと夜になっていた。夜にはイブとクリスマス当日限定の花火も上がり、なんとも幸せな1日。
「楽しすぎる!!!ほんとにありがとう!!夕!!!」
「俺もすごく楽しかった。でもまだイルミネーションが残ってるよ?」
そう言って鈴音の手を、夕のコートのポケットに入れられ距離がグッと近くなる。
少しドキっとしながらも、安心や愛しい気持ちで心がいっぱいになる。
ご機嫌で鼻歌を歌いながら、近くのイルミネーションをしている場所へと移動する。
イブという事もあって流石の人の量だったが、その分とても綺麗で感動的だった。
帰りにご飯を食べて帰ろうということになり連れられたのはオシャレなレストラン。
当たり前のように予約されており、夕はきっと鈴音の行きたいところは全部お見通しで予定を立ててくれてたんだなぁ、とぎゅっと夕と繋ぐ手に力が入る。
「?」
いきなり手に力が入る鈴音を不思議そうに見つめる夕。
「んーん!私ほんとに夕には敵わないなーって!!」
ニコッと笑って見せると
「俺の方がすずには敵わないよ」
と言う夕に、えー??と返し、2人でクスクスと笑いながら案内された席に座り、注文をする。
出てくるものもどれも美味しくて、お腹もいっぱい。
幸せすぎる1日に鈴音は心がいっぱいだった。
「すず、これプレゼント」
細長い、リボンでラッピングされた箱を夕に渡される。
「これ!!!!」
箱を開けると、そこには可愛らしい鈴音が欲しがっていたネックレス。
「俺がつけてもいい?」
そう言って席を立ってネックレスをつけてくれる。
「うん、すごく似合ってるよ」
いつものように蕩けんばかりの笑みで褒めてくれる。
「これ、私が欲しがってたのなんで知ってるの?!」
何度もネットで見て買おうとしてはやめを繰り返していたものの、欲しいという事は夕には伝えた事はなかったので驚きが隠せない。
「俺はすずの事大好きだからね」
とニコッと笑う夕。
「ありがとう~〜〜〜!!もう絶対外さない!毎日つける!!」
そこで、鈴音は自分のプレゼントのことを思い出し、さっきまではなかった緊張で頭がパンクしそうになる。
「あの、、えと、、私からのプレゼントは、、その、、」
夕は黙り込む鈴音を違う風に受け取ったらしく
「俺は今日1日すずが楽しそうにしてくれただけで充分幸せなプレゼントを貰ってるよ。ありがとうね。」
と言ってくれる。
違う。そうじゃないのだ!!!と心の中で叫び
「いや!用意はしてるんだけど、その、、誕生日で頭いっぱいで買うの遅くなっちゃって、、ほんとに渡したかったのは売り切れちゃってて、他に何が良いかわかんなくて、その、、家に帰ってから!!」
一瞬キョトン?とする夕だが、その後すぐに嬉しそうな笑顔に戻り
「ふふ、楽しみにしとくね」
と言われ、鈴音は自分でハードルを上げてしまったのでは?!と更に焦りで頭がいっぱいになる。
やるしかない。やるしかないんだ。
店員さんを信じろ!自分を信じるんだ!
自分に言い聞かせながら店を後にして家に帰り、ついにその時がやって来てしまった。