再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~【リニューアル版】
温かいお湯の中で思わずため息をつく。
……ポカポカしてすごく気持ち良い。
私は目をつぶって、今日のことをいろいろ思い返した。


本当に……楽しい1日だった。
瑞は、すごく優しかったし、昔みたいに自然な雰囲気で遊べたのが嬉しかった。


それに、瑞は私の水着姿を褒めてくれた。
すごく胸の奥がキュンとした。
だけど、せっかくそんな最上級の褒め言葉をもらったのに、それを素直に受け入れられない自分もいた。


やっぱり……お世辞だったのかなって思う。


だって、残念だけど、あの人達にあんなにバカにされて笑われた水着姿を、瑞が本気で褒めてくれるわけないもんね……
私を悲しませないために、無理してたんだろう。
瑞は、そういうところ、本当に……優しいから。


いつだってそう。
私は、昔から何でも良い方に受け取れない。
自分に自信がないゆえに発生するマイナス思考と、致命的な経験の少なさ。
色んなことが、私の人生においての「幸せ」をとことん邪魔してる。
過去も、今も、きっと……未来も。
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