再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~【リニューアル版】
「ぜ、全部……瑞の冗談だよね?」


やっとの思いで声を絞り出す。


「冗談なんかじゃない。俺はずっと昔から……子どもの頃から愛莉が好きだった」


「ほ、本当に?」


「ああ。ずっと」


瑞……
本当に子どもの頃から私を想ってくれてたの?
そんなの……嘘だよ。
なぜだろう、勝手に涙がどんどん溢れてくる。


瑞は、ようやく抱きしめる力を少しづつ緩め、両方の手で私の肩をつかんだ。
きっと、私が倒れないようにしてくれてるんだろう。
そして、ゆっくりと手を離した。


「俺は、愛莉のことを親友だなんて思ってなかった。申し訳ないけど、『友情』なんて感情は全く無かった。俺の中にあったのは、いつだって『愛情』だったから」


「そんな……」


私の頬をつたう涙を、瑞は優しく指で拭ってくれた。


「ごめん。ずっと隠してて。びっくりさせたよな……」


うなづく私。
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