再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~【リニューアル版】
「もうあまりにもずっと好きだったから、いつ、どんな風に伝えたらいいのかわからなくなってた。俺は……残念ながらすごく太ってたし、性格もおとなしくて。だから、自分に全く自信が無くて、愛莉にフラれるのが怖かったんだ」


「瑞……」


「フラれるよりはこのままの関係の方がいいのかもって思ってたら……何も言えないまま愛莉が引っ越すことになって」


「あの引越しは、本当に突然だったから」


自分に自信がないことは、あの頃、2人とも同じだったんだ……
瑞もそうだったんだなんて全然気づかなかった。


「俺は、愛莉と離れてからもずっとお前を想ってた。でも、このままじゃダメだとも思った。お前のこと、忘れないと迷惑だろうと思って、必死に医師を目指して勉強した。連絡も……わざとしないようにした」


「わざと……って、本当に?」


私は自分の忙しさに流されて連絡しなくなったのに、瑞は、わざと私に連絡しなかったっていうの?


そんなの……
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