再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~【リニューアル版】
「洋服の上から触れるだけじゃ、愛莉のことよくわからない。ちゃんと……見せて」


瑞から発せられる艶を帯びたセリフ。
ひとつ、またひとつとブラウスのボタンが外される。その度に、隠しているドキドキを見つけられてしまいそうで……


そんなことには気づかないフリをしてるのか、私の胸の谷間に優しくキスをする瑞。
そして、ブラのストラップをずらしながら、


「愛莉……綺麗だよ。水着の時からずっと……そう思ってた」


耳元で囁かれる甘い言葉に、私の心はトロトロに溶けてしまいそうになる。


瑞に抱かれて思った。
あの人が初体験だった私。
比べたくはないけど、あっけなく終わってたあれはいったい何だったの?


「愛莉はすごく敏感なんだな」


「そ、そんなことは……」


「恥ずかしがらなくていい。気持ち良いならそれを全部声にして」


「……う、うん」


そして、私は……
瑞の全てを受け入れた。
今の私にとってこれが何を意味するのか、やっぱりわからない。
でも……
瑞の優しさ、私を大事にしてくれてることが、泣きたくなるくらい真っ直ぐに伝わってくるんだ。
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