再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~【リニューアル版】
一緒に過ごす日常
「ほんの数日しか経ってないけど、まだこの立派な部屋に慣れないよ」


憧れてた瑞のマンションでの生活。
こんな日が来るなんて、子どもの頃は思いもしなかった。


私の部屋、瑞の部屋、キッチン、リビング、お風呂、トイレ、ウォークインクローゼット。
どこをとってもすごく綺麗で、一流のホテルみたいだ。週に1度は業者さんに頼んで掃除してもらってるらしく、さすがセレブだと思った。


「すぐに慣れる。もっとリラックスして」


リラックス……
それはかなり難しいお願いだ。


「う、うん、ありがとう」


「あっ、ねえ、瑞。この部屋のカーテンは誰の趣味?」


初めて来た時には無かった綺麗なレースのカーテンが、ずっと気になってた。


「愛莉、子どもの頃、レースの綺麗なカーテンがあるお姫様みたいな部屋に住みたいって言ってただろ?」


そう言えば……
絵本に出てくる部屋に憧れて、よくそんな話をしてた気がする。
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