再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~【リニューアル版】
前みたいにまたこうやって近くにいられることも……やっぱりとても不思議。
ここに来たことは正解だったのかな? って、まだまだ不安もあるけど、今は瑞とのこの生活を楽しもうと気持ちを切り替えてる。


瑞と再会して私の全てが変わった。
まるで……
魔法にかけられたみたいに――


「座って」


「あ、う、うん。ありがとう」


休憩しようと言ってくれた瑞に促され、私達は大きなゆったりとしたソファに少しだけ離れて座った。
かなり広いリビングに2人でいると、ちょっと気まづい。静かな中に、お互いの息遣いまで聞こえる。


「で、でも、本当に素敵だよね、このマンション」


「1人だと寂しかったから、愛莉が来てくれて良かった」


こっちを見ながら甘えたような目をする瑞。
こんなやり取りがずっと続くのかと思うと、これから先も冷静でいられるか心配になる。
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