再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~【リニューアル版】
「謙虚だね~あなたみたいな男前、滅多にいないよ。おばさん、ドキドキしちゃうわぁ。お客さん、この男前のお兄さんのことが好きなら、絶対に手放しちゃダメだからね」


「あ、いや、その……」


だから、違うんだって。


「俺達、幼なじみですけど、いつかは夫婦になりますから」


えっ……瑞?


「いいね~うらやましいよ。若いっていいわぁ。ほんとお似合いだしね。結婚したら、きっと、とんでもなく可愛い赤ちゃんが生まれるだろうね」


周りのお客さんにまで響き渡るくらいの声量。


「あ、赤ちゃん!? い、いや、そんな……」


もう、ものすごく恥ずかしい。
絶対に顔が真っ赤だと思う。


レジ打ちが終わって、苦笑いしながらお礼を言って、サッとその場を離れた。


「もう瑞ったら、あんなこと言って。先のことはわからないし、私はまだ……」
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