再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~【リニューアル版】
「俺の気持ちを素直に言っただけだ。愛莉は、まだ答えを出せないって思ってるだろうけど、俺には……その選択肢しかないから」


そんな目をしないでよ……
いつものスーパーの中でキュンとした自分が恥ずかしくなる。


「ど、どうしてそこまで私なんかのこと」


「……また、ゆっくり話そう。とにかく、ここは出よう。早く帰ってカレー作って」


「あ、うん、そうだね」


とりあえず、カゴとカートを戻して、私達はマンションに向かった。


***


帰ってすぐに、アイランドキッチンでカレーの準備を始める。
広いスペースでとても作業がしやすい。
私の部屋とは大違いだ。


「手伝うよ」


「えっ、瑞は勉強あるんでしょ?」


「あるけど……手伝いたい」


ギャップ瑞だ。
たまにこれを出されると困る。


「じゃ、じゃあ。えっと……そうだっ、エビの殻を剥いてくれる?」


お医者さんが手を怪我したら大変だし、包丁は危ないから、瑞が出来そうなことをお願いした。
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