再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~【リニューアル版】
さすが目の付け所が違う。
とにかく――
頑張って作ったカレーの味を褒めてもらえてホッとした。もしかして、私に気を遣ってくれてるのかも知れないけどね。
誰かのために料理して、褒めてもらえるって、こんなにも幸せなんだ。また次も作りたいってワクワクした。


食事の後、ソファに座って、瑞が入れてくれたコーヒーを飲んだ。


「私、早速、ホームセンターに行って、お花とかプランターとか買ってくるね。車で行ってくるから瑞は勉強してて」


「わかった。一緒に行きたいけど……我慢する。風邪ひかないように気をつけて」


その言い方、またキュンとさせるんだから。


「大丈夫だよ。車だし」


「ダメだ。車だからって油断しないで」


「あっ、うん。温かくして、ちゃんと気をつける」


「俺は……愛莉が苦しむ姿を見たくない。だから……お前の体調管理は俺がしてやる」


「瑞……」


「医師として出来ることは全てする。俺は、愛莉を守りたい」
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