再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~【リニューアル版】
「すごく心強いよ。ありがとう」


「ああ」


「お医者さんは本当に私の何倍も大変だよね。いろいろ覚えなくちゃいけないことがたくさんあるし、勉強……頑張ってね」


「愛莉に励まされたら頑張れる」


「いつだって応援してるよ。じゃあ行ってきます。あ、ベランダにいろいろ置いちゃうけど、プランターとかは、私が出ていく時にちゃんと片付けるから心配しないで」


そう言った瞬間、瑞の顔色が変わった。


「……」


「……どうかした?」


「愛莉……出ていくとか……そんなこと言うな」


「えっ……」


「愛莉は、ここにいるのが嫌?」


「そ、そんなことないよ。嫌なわけない」


「だったら……」


そんな真面目な顔して、ちょっと怖いよ。


「でも、この先どうなるのかなんて、やっぱりわからないし」


今、そんなことを言う必要がある?
思わず口にしてしまってからそう感じた。


「愛莉は、自分に自信がないって言う。だから、俺とは釣り合わないって。でも、俺だって決して自分に自信があるわけじゃない。俺は……ただ愛莉が好きなんだ。ずっとお前の側にいたい、それだけなんだ」
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