再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~【リニューアル版】
「本当に、心配かけてごめんね。明日退院だし、タクシーでマンションまで帰るね」


「悪いな。送ってやりたいけど、明日も仕事だから……」


瑞が申し訳なさそうに言った。


「仕事だもん、全然気にしないで。本当に平気だから」


その時、私のスマホが鳴った。


「あっ、賢人君だ……」


何度かコールしてる。


「出ないの?」


「う、うん。あとでかけ直すよ。それより、帰ったらちゃんと食事してね。今日はどうするの?」


「コンビニ寄るから大丈夫……」


そう言った後、瑞は少しためらってるような顔をした。


「どうかした?」


少し黙って……
ゆっくりと口を開いて、瑞が言った。


「山下君、今日はずっと愛莉に付き添ってくれたんだな。仕事は大丈夫だったのか?」


「あ、うん。店長がね、私に付き添うように言ってくれたみたいで。賢人君には申し訳ないことしちゃった」
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